つらいと思う日々に

いたずらにわが身世にふる・・・

○○は一日にして成らず

2014-06-04 | Weblog
よいものはある程度長い時を要して成る。
歳月がいるのである。それをまたずに早速にして事を成すに、
一時に於いてのみ取り敢えずとして適えるは、取りも直さずに尽きる。
それこそ、早急にして地道をこつこつとなすに並行するものである。
それが、どこかで交叉して取り違え、平行してしまえば優劣が生じて、
劣悪なるものとして害となる。それは、怠慢からくる。
なのに、それが当たり前となって、一時を忘れ常時として為してしまう。
その果は、願わずも悪果となるに知れても、同化してしまい気が付かなくなる。
一時的を常時に置き換えて不具合が生じ、それが因と見るに難儀である。

様々な苦悩、楽を求めるあまりに難儀をせず、
近道にして安易。案じるにある。

春には春の花が咲き、夏には夏の花が咲く。秋には秋の花が咲き、冬には冬の花が咲く。
夏に冬の花が咲くことは無く、冬に夏の花が咲くことも無い。
春に秋の花が咲くことが有れ、秋に春の花咲くことが有れども、時として狂い咲きにとどまって、
何とか春夏秋冬それぞれを得る。真逆、夏に冬の花咲かせば、道理は立たない。
その様にして、世は自業自得に末を向かえる。

時は悠久にしてある。劫にして刹那を思えるもので、
人生も長いようでとても短く思うものである。

似非として、擬きとして生きていくものではない。
個に本物の人生である。短くして長い人生と思ってはならない。
生き急がなくとも、死に急ぐことなく、
全うして生きて、ただ人は死ぬために生きると知る。