つらいと思う日々に

いたずらにわが身世にふる・・・

小乗ぼっち

2011-09-22 | Weblog
食べては排泄、そして眠る。
その繰り返しである。

生命は円く輝きを放ちながら、おそらくというどことも無い位置に座して、
肉体という船に宿り操る。知るべきための姿に変えながら、陽炎に覆われて。
此岸から彼岸へと渡る為の船という肉体である。
誰にでも遠い旅路であるために、どれほど肉体を代えながら渡るのであろう。
無常の肉体を、その時々に使い捨てながら渡る。
後に引きずることなく、捨て去ってこそ軽やかに進んでいくものであるために、
未練を残してはいけない。

だから、

生きていくための必要最低限にして、ものはため込まないことである。
起きて半畳寝て一畳。もののため込む隙は無い。


諸々のものは常に入れ替わりとどまることをしない。
時が過ぎ去って、だいじなもの、たいせつなものなどというものはない。
時にあって、走る為につくられたものを走らせず、
住む為につくられたものに住まずに眺めるだけなら、そのものは腐るだけである。
害となって苦しむ。

食べては排泄、そして眠るだけである。
そうして生きている。
いるものを取り込み選り分けて、いらないものを捨て去りながらである。
凡そ衆生というのは、
食べることにきたなくして捨てて、むさぼり眠る。
そのことだけに執着して、彼岸に渡ることを覚えない。
コメント
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