南足柄市=箱根山・明神ケ岳の山麓に開創以来600年の歴史を持つ関東の霊場、曹洞宗に属し全国に4千余りの門流をもつ修行専門道場「大雄山最乗寺」はある。「瑠璃門」よりいよいよ「最乗寺」の堂塔群が建ち並ぶ本堂境内へ。右端に総受付の「白雲閣」、正面に「書院」、その左に昭和を代表する仏教建築、本尊(釈迦牟尼仏)を祀る「本堂」、その左隣に総檜造りの名建築といわれる「開山堂」がある。本堂境内の左には根本道場の「僧堂」、開山堂の背後には文久3年(1863)建立、当寺の中で最古の方形層上円形木造二重の塔「多宝塔」(多宝如来)、滝きが流れ落ちる「不動堂」(清瀧不動尊)、唐獅子や竜の彫刻がすごい「鐘楼」、「鐘鼓楼」、霊泉が湧出する「金剛水堂」など目を見張る堂塔の数々である。「御真殿」から「奥之院」は「その3」に続く。(1710)
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