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暇人の日記 -読書、映画、PC関連等を気の向くままに-

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#2011年の本ベスト約10冊 ネタ


2011年に読んだ本ベスト約10冊ネタ約十冊ということで、順不同で選んだ十冊。
読書メーター登録分に雑感を足した。

天冥の標?: 羊と猿と百掬(ひゃっきく)の銀河 (ハヤカワ文庫JA)
クリエーター情報なし
早川書房

「おお、確かにエロくない。海賊が駆逐された結果保険料が安くなり、量産される作物に価格がつかないなど農業ネタかと思ったら断章で衝撃を受けた。
一見関係がない農夫と娘の物語と人間には想像しにくい遥か彼方の宇宙で行われた冒険と戦いがどのように関係していくのか、
読み進めるたび謎が解けていく楽しみがあった。折り返し地点にふさわしい傑作。」
衝撃の第一作「メニー・メニー・シープ」、様々な伏線が残ったシリーズ開始(何から逃げてきたのか、守ってきたのか、最後に語られた単語の意味はなんなのか?等々)から折り返し地点まで、
地球の疫病、空気いらず主眼のスペースオペラ、三歩間違うとエロ小説と続いて農業小説なのかな?と思い読み始めたので「断章」が良すぎた。
今までの流れをくむ本編の物語も面白いが語られる宇宙の物語と成り立ちは見事のひと言。対抗手段が見つからず絶望しか見えない。
この絶望は一作目のラスト、二作目の病気、三作目の……これはないかな?、四作目の自己崩壊などと比べ物にならない、というか想像しにくい。
人間と異なる思考手段を人間向きに表現している過程も面白い。シリーズ完結まで半分残るが続きが読みたい。



検証 大震災の予言・陰謀論 “震災文化人たち”の情報は正しいか
クリエーター情報なし
文芸社

「各コラム、座談会は必読。前作「陰謀論はどこまで真実か」から311を境に陰謀論が身近になっている(悲しいことに)。
月着陸陰謀論なら笑い飛ばせるかもしれないが、身近なデマの類は真剣に向き合う機会が多くなるかもしれない。
その際考え方の指針として参考になるはず。願わくば、そんな機会は訪れないで欲しい。」
付け加えることは殆ど無い。この時代に読むべき一冊。

シャンハイ・ムーン (創元推理文庫)
クリエーター情報なし
東京創元社

「旅行から帰ってきたリディアに舞い込んだ、中国で発見された宝石捜索のお仕事。ホロスコープの犠牲者の遺族に遺産を変換するはずが、
中国側の担当者が宝石を持ち逃げしアメリカに密入国。旧知のジョエルの助手として捜索を開始したのはいいがジョエルが殺されてしまう。
相棒ビルの参加は遅れたものの気がついたらいつもの二人であった。今回はアメリカ社会がどうなっているかだけでなく第2次大戦時のヨーロッパ、
上海情勢があるときは手紙、学者の説明などが分かりやすい。その説明が題名のシャンハイ・ムーンの深さに生きてる。あと、家族愛も大事」
文庫で1533円、出費が重ねっていた時期なので少々痛かった。と言っても待ち続けた新作なので買わない理由はなかった。
登場人物の関係に多少戸惑ったが読み進めるのに問題はなかった。このシリーズはアメリカ風俗を理解できた気になる点も面白い。

妖精作戦 (創元SF文庫)
クリエーター情報なし
東京創元社

「読み返した。やはり良い。今ならTwitterや携帯電話が使えなくなったら無線になるのかな……」
ソノラマ文庫版を最初に読んだときから何回読みなおしたか分からない。所謂ラノベにハマるきっかけになった作品じゃないかな……
この後シリーズ全部読み返し、先日出た「ハレーション・ゴースト」を購入後読んだ。

クトゥルー神話全書 (キイ・ライブラリー)
クリエーター情報なし
東京創元社

「1972年の出版、2011年翻訳。手紙や作品からラヴクラフトの生涯を追った貴重な研究書。
クトゥルフ神話(個人的にはこの表記が好み)がどのように構築されたか、断片的には聞いていたがまとめて読む機会がなかったので貴重な体験をした。
ランドルフ・カーターが登場する作品が神話体系に含まれない理由等興味深い箇所が多い。」
ドラゴンマガジンのクトゥルフ神話特集(TRPG)で読み始めた神話大系。神話の成り立ちや各作家の関係は断片的にしか知らなかった。
その辺の関係が整理されて読めるのは嬉しい。手紙から引用やオーガスト・ダーレスの努力は必読。

超常現象を科学にした男――J.B.ラインの挑戦
クリエーター情報なし
紀伊國屋書店

「波は本文なのね。「超常現象を科学にした男」面白い。「人類はなぜUFOと遭遇するのか」とセットで読みたい気分。
ライン博士と言えばレヴィさんネタしか思い出せないことが多いので研究開始からメインの研究の他に様々な超常現象と、
間接的に関わらざるを得なかったあたりは初めて知った。封印された科学ー超心理学にみる科学者社会の実像(仮題)とベムの予感事件(2011/3?)に期待。」
超能力やらUFO等にはまったのは実家の本棚にあった矢追純一やデニケンからだった。信じていた時期から疑いだした時期(人はなぜエイリアン神話を求めるのかは偉大)もあったが……
様々実験結果は懐疑主義者にツッコミを入れられ苦戦しているかもしれないが、それらの科学的手法の元祖と言えるJ.B.ラインの人生を振り返る一冊。
多少甘めの部分もあるが、読むべき一冊。

ウォーキング・デッド
クリエーター情報なし
飛鳥新社

「世界が変わる瞬間を主人公が体験していないところから始まり、文明社会の理性を持った状態から徐々に変わった世界に対応していく過程は必見、素晴らしい。
映画だと数時間で終わってしまうのでぼかされがちな部分、例えば崩壊過程や登場人物の過去などかゆいところに手が届く描写も良い。続きとドラマが気になる。」
ドラマより時間経過を丁寧に扱っている、某人物の運命が違う、原因に対する認識が異なるなどドラマと比較したくなるが甲乙付けがたい。
ゾンビを扱った漫画や小説は数多い。ウォーキングデッドもその一つであり、ゾンビを扱った作品の普遍的なテーマを扱った作品で新鮮さはないはず。
でも面白いのはなぜだろう、と分析すると登場人物の掘り下げも魅力の一つだと思う。
主人公リックと小室孝(学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD)を比べてみるとか面白いかな?


乱視読者のSF講義
クリエーター情報なし
国書刊行会

「よし、読み開始途中のケルベロス第五の首読もう。雑誌は読まない主義(買いたいものが増えるのを抑えるため)なので全部初めて読んだ。
ウルフ特集はもちろん短編講義、SF夜話も面白い。読んでない本多いので5日読みたいリストに追加。」
作品紹介はもちろん「ジーン・ウルフなんてこわくない」は必読。新しい作品が出版され続ける現在、最初に読んで理解出来ない、見落とすことが多すぎる
ジーン・ウルフ作品を暇を見て読み返したくなる。……3/11以降、最初に読み返したくなったのは「新しい太陽の書」だった。


虚構推理 鋼人七瀬 (講談社ノベルス)
クリエーター情報なし
講談社

「人間の想像が異形を作る、情報共有が進んだ現在でどのように解決するか?
パッと見難しい事件だが要所要所の秀逸な説明と警戒な会話、心情描写がうまいので一気に読んでしまった。。
途中まで読んだ時「タイトル詐欺?」と思ったのは秘密。杞憂だったよ。」
同時期にでた講談社ノベルスはどれも面白かった。その中で一番面白かったのが虚構推理だった。
登場想像されるミステリより三歩ぐらいいんちき臭いが考え方や手法は本格ミステリで間違いない。シリーズとして読みたいがどうなるか?

ファイブスター物語 リブート (5) ATROPOS2 (ニュータイプ100%コミックス)
クリエーター情報なし
角川書店(角川グループパブリッシング)

「事実上の最終話も納得の濃さ。連載時に読んだゴッズ騎士団とルンのシーンが単行本未収録、TOJと単行本比較したかなり変わっていて驚いた。
細かいセリフやシーンが変わると印象も変わってくるのが面白い。MH以外の軍隊も活躍するが、アイシャとヤクトミラージュ登場シーンは
カッコイイ(感性としてどうなのかは置いといて)。」
単行本を初めて読んだとき、ルンとゴッズ騎士団の会話、アイシャ登場シーンに違和感を感じた。何年か経ってからTOJで読みなおして入れ替えに驚いた。
まあその辺は皆が通過することだよね……感性というところが悩ましい。
目的も分からず戦場に連れ込まれ総崩れになりかけた所でアイシャ登場、士気が戻ってのシーンはカッコイイ。
でも死ぬことは変わらないし助けるべきアマテラスは光の神。殺しても死なない(ドラゴン絡みで力を失ってたけど)存在を助けるために命を投げ出すシーンもある。
そもそもアマテラスに感情がない(こうじゃないのかな?を返してるだけだしね)、悲しんでいるように見えて「なんとも思ってない」というスペクターのツッコミが……
このシーンと展開があるからクローム・バランシェのシーンがいっそう切なくなったのは事実だが、最終回のあとと考えると複雑。

マインド・イーター[完全版] (創元SF文庫)
クリエーター情報なし
東京創元社

「タイトルの「マインド・イーター」、帯の宣伝文句も素晴らしい。応戦の術はない……ぐっとくる。初めて読む作品ばかりでどれも面白い。
一見すると理解できている気もするが、どこかでゾクゾクする恐怖感が湧いていくるのがナイス。」
あまり大きな声で言えないが、作品の存在を知ったのは創元の刊行予定。完全版ということでそれなりに楽しみにしていたが、
読み始めたら予想以上の衝撃を受けた。各古臭さはなく「百億の昼と千億の夜」や「宝石泥棒」よりスケールは小さい。
作品から感じる恐怖感は一般的なホラー小説と異なる。クトゥルフ神話に代表される宇宙的恐怖に近いか?
人間に理解出来ない存在から感じる恐怖に加え、対象が人間に何を感じているか想像させる作品で盛り上がりのピークを迎えたが、
全作品素晴らしい出来だと思う。





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クリエータークトゥルフ神話シャンハイジーン・ウルフアマテラス新しい太陽の書国書刊行会学園黙示録ファイブスター物語ケルベロス第五の首

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コメント

  • Unknown
  • (spark)
  • 2011-12-31 21:11:25
  • 虚構推理は私も読んだ、続かないかねぇ
    講談社のはあとは完全犯罪研究部シリーズと密室殺人ゲームが良かったな。

    妖精作戦はソノラマ文庫でまだ持ってる。
    こないだ↑の見かけて新刊かとおもっちまったい

  • 完全犯罪研究部シリーズ
  • (tomo)
  • 2012-01-01 15:23:31
  • あれも良い。THANATOSシリーズも面白い。

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