菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

都知事選、鳥越氏は「惨敗」なのか、「大健闘」なのか

2016年08月02日 08時42分18秒 | 日々の雑感
 小池氏の圧勝で終わった都知事選。
 増田氏をおしたてた自民党は、惨敗のショックを隠し切れない。
 野党統一候補でたたかった鳥越俊太郎氏は、「惨敗」なのか、「大健闘」なのか。

 得票数でいうなら、直前の参議院選挙の4野党の得票数に、はるかに届かなかったのだから、メディアは、「鳥越氏惨敗」を報じている。
 
 しかし、しんぶん赤旗は「大健闘」を報じている。

 この違いはどこから来るのだろうか。それは、今後の政治に、「野党・市民の共同」の発展の芽ががあるか、どうかを見る視点ではないか。

 確かに鳥越氏は当選はできなかったけれど、政治は一回で終わるものではない。これからもまだまだ続くのだ。
 一時は、衆参同時選挙も噂されたのだから、近いうちには衆議院選挙がまっている。来年夏には、都議選がある。
 茨城県では、来年夏に知事選挙もある。
秋には、桜川市長選挙もある。
再来年夏には、桜川市議選挙もある。
 
 都知事選にもどろう。
 鳥越氏は告示直前の立候補表明でした。「もっと早く、準備をしろ」といっても、共闘は相手があることですから、今後の教訓として生かすしかありません。
 とにかく、告示直前の立候補であっても、134万票を得たのです。
 共産党推薦の候補者で100万票を越えたのは、1983年の革新統一候補だった松岡英夫氏が148万票を、以来だそうです。

 今まで、都議会は共産党以外の「オール与党」政治が続いていたのです。そこに、野党共闘がつくられ、さらには多くの市民ボランティアが参加するという、新しい運動の波が生まれたのです。

 当落ももちろん重要ですが、当落に目を奪われて、次の発展の芽をみない選挙総括は、いかがなものでしょうか。


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末国善己著「時代小説で読む日本史」を読む

2016年08月02日 07時55分53秒 | 日々の雑感
 選挙も一段落したので、しばし、読書に没頭していいます。
 笠間図書館で、末国善己著「時代小説で読む日本史」という本を借りてきて読みました。非常に読みでのある本で、いっきに読んでしまいました。

 一口に言うと、時代小説の主人公も、その時代の空気によって書かれ方が違うのだということです。

 今まで、時代小説というと、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康をはじめ、宮本武蔵や坂本竜馬など多くの時代小説がかかれてきて、私も感心をもってそれなりに読んできました。

 その中で、冲方丁著「天地明察」は全く、違った視点から描かれた時代小説で、ショックを受けたものでした。観測と数学を駆使して日本独自の暦をつくるという話です。

 末国氏は、技術系時代小説(安土城石垣積の職人集団を描いた佐々木譲著『天下城』、藤堂高虎を城つくりの名人として再評価した火阪雅志『虎の城』等)の増加と、大ヒット製品を開発した名も無き技術者の栄光に光をあてたNHKのドキュメンタリー『プロジェクトX』が高い人気を誇ったのは軌を一にする現象なのであると、述べています。 

 その視点から、時代によって、時代小説のヒーローの書かれ方に違うということを克明に説明、紹介をしてくれています。

 確かに、私が子どものころは、天皇を政治の向こうに追いやった徳川家康は、「悪者」でした。なとなく、豊臣秀吉が「いい人」で、家康は「悪者」という雰囲気がありました。だから猿飛佐助や霧隠才蔵が英雄でした。もちろん真田幸村も。

 また、私が高校生の頃読んだ大河小説に、吉川栄治著「宮本武蔵」や山岡宗八「徳川家康」を読んだ記憶があります。
 吉川栄治の宮本武蔵は、剣一筋に励む求道者として描いています。さきの戦争中に書かれた作品です。

 山岡宗八の徳川家康は、今川家の人質に捕られて、忍従の苦労をしながら天下を取るまで20巻以上の長編です。どこまで読んだかは覚えていませんが、半分以上を読んだ記憶は残っています。

 また、坂本竜馬は、司馬遼太郎著「竜馬が行く」で、今の竜馬像がつくられたこともよく理解できました。

 この本は、「目からウロコ」の本で、本当に面白いというか、読みでのある本でした。

 ところで、桜川市議会には、時代小説が好きで、その喩えをを使って、討論する議員がいます。過日も、大和駅北地区の開発予算に賛成するのに、「米100俵」を持ち出していました。
 よく聞いてみると、直接には関係ない話なのですが。
 この議員に、この本を読んでもらいたいと思うのですが、無理でしょうね。




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