菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

TPPの体制側のキャンペーンに欠けているもの

2010年11月10日 22時51分41秒 | 社会・経済

 今、にわかにTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)が脚光をあびている。経済団体が、輸出条件を有利にするために、農産物の関税を撤廃しようと考えるのは、わからないわけではない。しかし、識者と言われる人たちが、同調しているのが気になってならない。

 ちょっと、冷静に考えれば、地球的規模で考えれば、世界では食糧不足である。日本の食糧自給率はいまでさえ、40%である。TPPに加入すれば10%台になると予測されている。こんな状況をコメントする識者は、ほとんどテレビには出演できないようだ。

 テレビニュースは、レストランで食事をしている人を写し、「TPPに加入すれば、ご飯がもっと安くなります」、「牛肉も、もっと安くなります」といいながら、「あなたはTPP加入にどう思いますか」と聞いていく。「そりゃあ、安くなってくれれば、うれしいです」と答えるばかりである。

 この人たちは、TPP加入に賛成とは言ってはいない。しかし、テレビをみている人たちの多くは、「この人も、TPP加入賛成だ」と受け取るだろう。こんな世論形成はいんちきである。

 


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