もぐもぐ・・・・
ココは台湾において数少ない国際空港のうちの一つ「中正空港」。
もしゃもしゃ・・・ごっくん
まぁ、俺は朝飯をろくに食っていないと言う事で
空港にあるハンバーガー屋で朝飯を食っているわけだ。
俺:「・・・まだかな・・・?」
時間はそろそろ8時半。
俺が乗る予定の飛行機は9時出発。
そして一般的に飛行機が出発する30分前にはゲートに向かう物である。
遅い。遅すぎる。何考えてやがる・・・・。
コーラを飲みながら母の所へ向かうときそんなことを考えていた。
俺:「お袋、どぉ?」
母:「まだっぽいよ~」
俺:「まじ?おっせぇなぁ・・・時間あるかな・・・?」
母:「ボーディングしちゃえば平気さ。飛行機は待ってくれるよ」
そんな会話を交わしているうちにボーディングが完了したようで
俺はカウンターへと向かう。
係員:「はい、こちらがチケットです。それから『超過料金』のことなんですが、
今回時間がかかってしまったのでいただかない事にしました」
俺:「はぁ、ありがとうございます。(やったぜっw)」
係員の言う『超過料金』とは・・・
7:45頃・・・
係員:「次の方どうぞ」
俺:「はい、お願いします」
荷物の計量とボーディングに向かう俺たち。
そして、
係員:「荷物のほう重量超過27kgなのでその分の超過料金を払っていただきます」
重量の合計は77kg。一人あたりのリミットが20kg。
二人だから40kg。差し引き37kg、10kgおまけがついて27kg・・・。
(後に計算すると37kgの超過料金はおよそ3万円ぐらいだった・・・)
俺:(なにぃ!?こんなに超過してたの?!!)
驚く俺をよそに、お袋はものすごい勢いで抗議しだす。
母:「ほとんどお土産なんだからちょっとぐらいオマケしなさいよ!
いくらあんたらの国に払ったとおもってんのよ!!」
母は中国語が話せない。
係員は当然母が何を言っているかわからないが、
怒っている事はわかるらしく「これ以上はどうしようもない」
の一点張り。
母がムチャを言っているのを承知で翻訳に回る俺。
俺:(これだからお袋は・・・)
翻訳に回ったものの、口論するのもまずいので母をなだめるのに回ることにした。
結局払う事にしぶしぶ了承しその場は治まった・・・。
・・・話を8:35ごろまで戻して・・・
俺は嬉々としてお袋に超過料金を払わなくていいことを報告した。
母:「な?ごねればなんとかなるんだよ!」
まったく、やってくれるぜ・・・俺には真似できそうもねぇや。
もう時間がない。
急いでゲートに向かう。
ホストマザー:「じゃ、あたしはココまでだ。帰ったら連絡頂戴よ」
俺:「はい、お世話になりました!」
それは、惜しむ間も、一筋の涙すらもない、とても、忙しい別れだった。
その後、荷物の確認を終え、パスポートのために並ぶ俺たち。
時間を見ると・・・
俺:「お袋コレ見ろw8時50分だw」
母:「あーあwwまた呼び出し食らっちゃうねw」
俺:「おいおい、まじかよ~!やだなぁ~・・・」
母:「大丈夫だよ、飛行機は待ってくれるから」
俺:「そういう問題じゃなくてさ・・・」
母:「キミの留学は最初から最後までこんな風になる運命だったのさw」
笑いながら言う母と笑えない俺。
「最初から最後まで」
そう、俺が成田を発ったあの日もこんなんだったっけ。
(第1回参照)
今思えばそれは楽しい思い出なのだが、
それを繰り返す事になると、どうにも笑えない物があった・・・。
パスポート確認が終わった直後、
俺たちは
走った。
俺:(ちくしょーーーー、くそったれぇええええ!!)
重い荷物を抱えつつ飛行機に向かって走りつづける。
どうしてこう慌ただしいかなぁ・・・?
そんな感じでようやく成田にたどり着いた。
帰りがてらに親戚や彼女のうちにお土産を持っていき、
その日は終わりを告げた。
あの日から二日が経った。
まだ人と会ったときに中国語を話そうとするクセは抜けておらず、
自分の中で自制する事もしばしば。
俺がいない間日本もいろいろ変わったようで、
そんな俺にお袋は「浦島太郎の気分かな?」なんて言いやがる。
・・・割かし間違ってないかもしれん。
皆は、クラスメートは、友は、親友はどうしているのかな?
元気なのかな?
学校に確かめに行かなくちゃ。
それに復学手続きしなくちゃいけないし、
勉強のブランクだって・・・。
たぶん、そうやって俺は昔の生活に戻っていくのだろう。
でも、台湾の生活を忘れる事はきっとないだろう。
そうだ。
そういえば、
大事な事言うの忘れてた。
みんな、ただいま。
ココは台湾において数少ない国際空港のうちの一つ「中正空港」。
もしゃもしゃ・・・ごっくん
まぁ、俺は朝飯をろくに食っていないと言う事で
空港にあるハンバーガー屋で朝飯を食っているわけだ。
俺:「・・・まだかな・・・?」
時間はそろそろ8時半。
俺が乗る予定の飛行機は9時出発。
そして一般的に飛行機が出発する30分前にはゲートに向かう物である。
遅い。遅すぎる。何考えてやがる・・・・。
コーラを飲みながら母の所へ向かうときそんなことを考えていた。
俺:「お袋、どぉ?」
母:「まだっぽいよ~」
俺:「まじ?おっせぇなぁ・・・時間あるかな・・・?」
母:「ボーディングしちゃえば平気さ。飛行機は待ってくれるよ」
そんな会話を交わしているうちにボーディングが完了したようで
俺はカウンターへと向かう。
係員:「はい、こちらがチケットです。それから『超過料金』のことなんですが、
今回時間がかかってしまったのでいただかない事にしました」
俺:「はぁ、ありがとうございます。(やったぜっw)」
係員の言う『超過料金』とは・・・
7:45頃・・・
係員:「次の方どうぞ」
俺:「はい、お願いします」
荷物の計量とボーディングに向かう俺たち。
そして、
係員:「荷物のほう重量超過27kgなのでその分の超過料金を払っていただきます」
重量の合計は77kg。一人あたりのリミットが20kg。
二人だから40kg。差し引き37kg、10kgおまけがついて27kg・・・。
(後に計算すると37kgの超過料金はおよそ3万円ぐらいだった・・・)
俺:(なにぃ!?こんなに超過してたの?!!)
驚く俺をよそに、お袋はものすごい勢いで抗議しだす。
母:「ほとんどお土産なんだからちょっとぐらいオマケしなさいよ!
いくらあんたらの国に払ったとおもってんのよ!!」
母は中国語が話せない。
係員は当然母が何を言っているかわからないが、
怒っている事はわかるらしく「これ以上はどうしようもない」
の一点張り。
母がムチャを言っているのを承知で翻訳に回る俺。
俺:(これだからお袋は・・・)
翻訳に回ったものの、口論するのもまずいので母をなだめるのに回ることにした。
結局払う事にしぶしぶ了承しその場は治まった・・・。
・・・話を8:35ごろまで戻して・・・
俺は嬉々としてお袋に超過料金を払わなくていいことを報告した。
母:「な?ごねればなんとかなるんだよ!」
まったく、やってくれるぜ・・・俺には真似できそうもねぇや。
もう時間がない。
急いでゲートに向かう。
ホストマザー:「じゃ、あたしはココまでだ。帰ったら連絡頂戴よ」
俺:「はい、お世話になりました!」
それは、惜しむ間も、一筋の涙すらもない、とても、忙しい別れだった。
その後、荷物の確認を終え、パスポートのために並ぶ俺たち。
時間を見ると・・・
俺:「お袋コレ見ろw8時50分だw」
母:「あーあwwまた呼び出し食らっちゃうねw」
俺:「おいおい、まじかよ~!やだなぁ~・・・」
母:「大丈夫だよ、飛行機は待ってくれるから」
俺:「そういう問題じゃなくてさ・・・」
母:「キミの留学は最初から最後までこんな風になる運命だったのさw」
笑いながら言う母と笑えない俺。
「最初から最後まで」
そう、俺が成田を発ったあの日もこんなんだったっけ。
(第1回参照)
今思えばそれは楽しい思い出なのだが、
それを繰り返す事になると、どうにも笑えない物があった・・・。
パスポート確認が終わった直後、
俺たちは
走った。
俺:(ちくしょーーーー、くそったれぇええええ!!)
重い荷物を抱えつつ飛行機に向かって走りつづける。
どうしてこう慌ただしいかなぁ・・・?
そんな感じでようやく成田にたどり着いた。
帰りがてらに親戚や彼女のうちにお土産を持っていき、
その日は終わりを告げた。
あの日から二日が経った。
まだ人と会ったときに中国語を話そうとするクセは抜けておらず、
自分の中で自制する事もしばしば。
俺がいない間日本もいろいろ変わったようで、
そんな俺にお袋は「浦島太郎の気分かな?」なんて言いやがる。
・・・割かし間違ってないかもしれん。
皆は、クラスメートは、友は、親友はどうしているのかな?
元気なのかな?
学校に確かめに行かなくちゃ。
それに復学手続きしなくちゃいけないし、
勉強のブランクだって・・・。
たぶん、そうやって俺は昔の生活に戻っていくのだろう。
でも、台湾の生活を忘れる事はきっとないだろう。
そうだ。
そういえば、
大事な事言うの忘れてた。
みんな、ただいま。