天空のホメオパシー

ホメオパスがより天に近い場所で暮らし始めました。手を伸ばせば満天の星。レメディに乗り静謐な夜空を駆け巡ります。

星のふるさと (星の降る ふるさと)

2013-10-28 13:01:19 | 天上の花
ホメオパシー・オルガノンの輪読会を終えて

戸外に出て星を仰ぐ

部屋の明るさに慣れた目はすぐには星をとらえられないが

闇に慣れると

無数の星がびっしりと天上に敷き詰められているのを目にする

大自然が用意した壮大な宝石箱だ


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病気になると、一時しのぎの薬で抑え込もうとしがちだが、効き目が切れると症状は悪化する。

それは薬を増やせば増やすほどひどくなる・・・Organonn §69


地下室の闇に放り込まれた囚人がいたとしよう。目は暗闇に順応して、近くにあるものなら何とか見分けられるようになる。そんなときに看守が来て突然明るく照らされると、あからさまに周囲が照らしだされる。しかし再び看守が去り灯りがが消されると、以前にもまして暗闇は深くなる。周りが全く見えなくなってしまう。たった今の灯りが明るければ明るいほど闇は濃く深くなる。

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たった今ミーティングで読んだOrganonの描写そのままだ。

室内が明るすぎて星が見えなかったことに過ぎなかったのだ。


ここは 

あたりに人家はなく、人工的な灯りも無い

闇に慣れた目ならいつでも宇宙の用意した宝石箱に出会える

冬が近づき、一段と星に近くなる

ここは天上の楽園

星の降るさと


ホメオパシーセラピールームSAHHO/クラシカル



変化、そして再生

2013-10-23 12:14:05 | 誰も一人では死なない
自然に近いところに住むと、毎日の変化がよくわかる

たとえば紅葉

刻々と山肌の色彩が変化するのを目の当たりにする

夏の間、あれほど猛々しかった木々の勢いが柔らかくなる

木の葉が落ち始め枝や幹があらわになり

今から冬のプールに入る準備をしている

水ではなくて、温かい土のプール

土は万物の再生を約束する

葉っぱのフレディも、だから、

少しも悲しくはなかった


この2、3日、拾って育てていた子猫が迷子になり姿が見えない

森に迷い込み命を落としたとしても

本当は少しも悲しくはない、と

誰も一人ぽっちでは死なない、と

大自然が約束する死と再生の姿に慰められている

ホメオパシーセラピールームSAHHO/クラシカル




たくさんの命

2013-10-15 12:39:00 | 天上の花
都会にいると命が見えない

大勢の人が主役だから、公園で見かけるありんこや小鳥たちも影が薄い

だから人はこれ以上傲慢になるのを避けるかのように

森に出かける

新鮮な空気に促されて大きく深呼吸すると

潜んでいた太古の記憶が目覚め始める

山ガールたちのステップは小気味よい

しやんしゃんと森を走り谷を駆ける

そういえば、ナウシカという少女が大空を飛翔する映画があったね

ここだけの話だけど

あれで沢山の少女たちが救われたんだよ

都会には大人になる前の通過儀礼が欠けていて

援助交際なんて代物に未来を売り渡してしまう

あんなものにどれだけの冒険が約束されているというのか

息苦しくなった少女たちが屍になる前に

こなさなければならないもの

それは大自然の懐に飛び込むことなんだけど

そんな簡単なことすら都会では

誰も教えてくれない

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失うということ、そして気づくということ

2013-10-07 13:15:25 | 天上の花
失ってわかる

失って変わる

わかるからかわる

失うことで気づきがもたらされる

健康も失うことで今までの生き方を見直す

病は、生きてきた集積が今の不健康だと気付くためにある

症状は大切な体の声

その声に耳を傾けずに手っ取り早く抑え込むことで

病は深まりやがて大きな亀裂になる

もうやめよう 過激な抑圧は私たちを盲目にしてしまうだけだ

症状はいつでも新しいキャンバスを用意する

生まれてきた意味とコーリングを全うする、そのためだけに

 

 ハーネマン「Organon」§9
   APHORISM 9:

In the healthy condition of man, the spiritual vital force (autocracy), the dynamis that animates the material body (organism), rules with unbounded sway, and retains all the parts of the organism in admirable, harmonious, vital operation, as regards both sensations and functions, so that our indwelling, reason - gifted mind can freely employ this living, healthy instrument for the higher purposes of our existence.


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秋の森に妖精が降り立つと・・・

2013-10-01 17:51:16 | 天上の花
サラシナショウマが秋の山林に生える時期になった

太めの針金のような茎に白く細かい花をつける

4枚の顎から勢いのある長いしべが線香花火の様にはじけていて

じっと目を凝らすととても美しい

若草をさらして食べたなっぱ

という意味らしいけれど

升麻葛根湯などに使われる解熱剤だ

トリカブトと同じキンポウゲ科 Ranunculaceaeだが

キンポウゲ科には人間にとって毒性のものが多い

しかしホメオパシーでは大いに役立つ

毒性があればあるほどエネルギーは強いわけだから

ホメオパシーの創始者ハーネマンは、まずそうした毒物を使って実験し始めた

トリカブト(アコナイト)はこの世に解毒剤が無いほどに強力な毒物だが、

成分を一切持たないほどに希釈振盪して作ったレメディがもたらす効能には驚くべきものがある

キーワードは「突然」

突然起きたどんな症状にもまずアコナイト

突然の発熱、突然の恐怖、突然の事故、突然のけが、etc、etc、etc・・・

これを知らないと知っているとでは予後に大きな差がつく

世界中の医療者がアコナイトを知ってさえいればどれほど患者さんの福音になることだろう


さて升麻 Cimicifuga

レメディになると女性の諸問題に絶大な力を発揮してくれる

お産が中々進まないときなども上手に使っている産科の医者もいる

現代の医療は細分化、専門家されすぎているが、

分野を超えて医療を施さなければならない緊急時や家庭医などは、インドや欧州諸国のようにホメオパシーを併用すると医療に厚みができていくかも知れない

代替医療と一蹴するには勿体ないドイツ由来の医学体系に敬意を払うのに遅すぎることはない


秋が深まる山中、りんとした女性の立ち姿の升麻

美しい

ホメオパシーセラピールームSAHHO/クラシカル