続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

冒険家の彼女。

2016-10-11 07:32:25 | 日常

 Oさんは、夏になると山へ行く。山と言っても行楽地まがいの低い山ではなく、切り立った崖を登る冒険家のコースである。

「天童荒太の小説に錆びたチェーンを頼りに山頂へ行くシーンがある」と話したら、
「チェーンはね、当てにしちゃあダメなのよ。もうどうしようもない時、片足だけ掛けるの。そうして残りの二本の手と足の三か所の支えで登って行くの」という。
「・・・」あまりの凄さに応じる言葉を失ったほど。

「でもね、上へ行くのはどんな絶壁でも夢中で登るから、そんなに怖くないの。下りる時よ、本当に怖いのは・・・。でもでも、行きたいの。来年の山の予約もしてあるわ、ほんの十分で締め切られるほどの人気なのよ」

 切り立った山、断崖…鷹取山のほんの短い断崖(鎖場)も、上るのはともかく下りるのはもうこりごりのわたし、とても彼女の話には呆然とするばかり。

「わたしもあと二、三年てとこね」と笑った彼女に、ただただ憧憬と畏怖の念を抱いた情けないわたしでした。

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