70才、《ねばならないこと》からの解放は一見自由で楽しいように思える。
差し迫ってすることがないと、些末なことを膨らめて感受し思い悩むという負の状況に陥りがちになる。
事の是非への判断が鈍り、いわゆる偏屈な老女と化し、日常生活を灰色に塗りこめてしまうという落し穴、負のスパイラルは不健康である。
自分を知り、自分が出来ることを厭わない。物理的に曲がった背は治せないが、精神の素直さは見直しつつ正していきたい。
ああもしたい、こうもしたい!という希望は霞のように儚く手に届かないけれど、失笑を買うようなレベルでも希望のしっぽくらいは掴めるかもしれない。
高齢者というエリアを新しく生き始めたわたし、自身を開拓し、腐った果実にならないように鮮度を保ちたい。
最新の画像[もっと見る]