続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

マグリット『出現』

2017-08-08 07:18:34 | 美術ノート

 『出現』

 楕円、円形に囲まれた中の暗黒と8の字がほどけたような中の暗黒。
 二つのものが曖昧模糊とした淀みの中に浮遊している。

 これは何だろう。
「ゼロ/0」と「無限/∞」ではないか。

《ゼロ/0》の出現である、発見と言ってもいいかもしれない。足しても引いても変わらず、かければ必ずゼロになり、正負を分ける重要な数字である。
 限りなく0に近い数字で割ると数が巨大になるということから、ゼロと無限は近しい関係のように思われるが、《ゼロ/0》は数字であり、《無限/∞》は概念である。

 現実にはない《ゼロ/0》の出現、菱形の連鎖は現実に数えられる数字、点の集まりだと思う。
《無限/∞》は曖昧模糊とした淀みの中に溶けかかっているが、限定不能な概念であり、メビウスの輪のように、表裏を通り元に戻るというものではないということかも知れない。

 しかし、どちらも人類の叡智における『発見/出現』であることは間違いない。


(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 『山男の四月』27。 | トップ | 『城』2721。 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。