続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』2589。

2017-03-23 06:27:22 | カフカ覚書

こうしてお金をたくさん払ったかrといって、先方ではその見返りに特別なことをしてくれるわけにもいかなかったものですから、ときにはある書記などは、すくなくとも見かけだけはなにかしてやってるようなふりをしようとしたり、調査を約束したり、ある種の証拠はすでにつかめた、それをさらに追跡するのは自分の義務ではないが、きみのためになんとか努力してやろう、というようなことをほのめかしたりしました。父は、それを聞いて疑心を深めるどころか、ますます信じこんでしまいました。


☆数を数えたからといって、何も変わりはありません。先祖の書く人が幾度か少なくとも外見上はそうした試みをしたり、調査を約束したり、自分の義務ではないが、すでに発見したなどといかにも確信したかのように示しました。
 父(宿命)は迫害が生じるのを疑わずに常に深く信頼するようになりました。


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