続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

暗闇の淵。

2013-11-29 06:53:21 | 日常
 わたし達は太陽の恩恵を受けて、明るい日差しを享受している。朝が来て夜が来るという当たり前の日常は、不変であるかのように思える。昨日と変わらない今日があるならば、今日と変らない明日があるはずだと・・・。

 その集積がある日消えてしまう。人生そのものがあたかも存在すらしなかったかのように消失してしまう。
「Aさん、亡くなったの。一昨日がお通夜で昨日はお葬式だったのよ」
 ご近所の古くからの顔見知り・・・。

「どうして?」
「知らない・・・」

 こんな風に、人が居なくなるなんて!


 悲しみというより呆然とした虚無感。再婚した奥さんのために家をリフォームして数年、塀を巡らせたために挨拶が遠のいてしまい、姿を見かけることが少なくなってしまったAさんだけれど・・・亡くなってしまうなんて。元気なAさんしか思い浮かべることが出来ない。


 地域全体の高齢化・・・それでも今日も明日も会える、そう思っていたのに。
 一寸先は闇、わたし達は暗闇の淵を今にも落下しそうに歩いている旅人なのだろうか。

『ポラーノの広場』164。

2013-11-29 06:44:29 | 宮沢賢治
するとデステゥパーゴが
「おいおいそいつでなしにあの〔数文字分空白〕といふやつをやってもらひたいね。」
 すると楽隊のセロを持った人が
「あの極はいま譜がありませんので。」
するとデステゥパーゴは、もうよほど酔ってゐましたが
「や、れ、やれ、やれと云ったらやらんか。」と云ひました。


☆絡(つながっている)他意は字の図りごとで極める。
 普く推しはかり、薀(奥義)を運/めぐらせている。

『城』1459。

2013-11-29 06:26:19 | カフカ覚書
ペーピと紳士だけは、依然として懸命担って覗き込み、からだをまげ、ほとんどひざまずかんばかりであった。それを見ると、いまは自分を通してくれと鍵穴に哀願しているのではなかとおもえた。というのは、外はおそらくもうなにもみえなかったはずだからである。

 ほとんど/fast→vast/荒涼とした。
 ひざまずく/kniend→knies/不和、対立。
 ~ではないか(印象)/Eindruck→Ahn druck/先祖、圧力。

☆ペーピ(身分証明書)と紳士(大群/大勢の死者たち)はまもなくもどってきたが、お内儀(言葉)だけは懸命になってのぞきこみ、深くお辞儀をしたのは、荒涼とした不和に対してだった。先祖の圧力である荒地に今は、終(死)の牢屋に自分を通すことは必ずやありえないことだと思った。