
秋の夜の月かも君は雲がくり しましも見ねばここだ恋しき
(『万葉集』 巻十より)
読みかけの随筆集に、今宵の十三夜にふさわしい文章がありましたのでご紹介します。原文は花曇りの夜の状景(※)なのですが、こんなふうに読みかえて─
巳(すで)にして雨はらはらと降り来ぬ。やがてまた止みぬ。
秋雲(しゅううん)月を籠(こ)めて、夜ほの白く、
秋風 (しゅうふう)澹(たん)として無からむとす。
虫の声いと静かなり。
中天に無月のこころ閑かなり‥
ほのかににほふ月を感じていただけましたら幸いです。
※ 徳富蘆花の『良夜・花月の夜』の一節。原文は「巳にして雨はらはらと降り来ぬ。やがてまた止みぬ。春雲(しゅんうん)月を籠(こ)めて、夜ほの白く、桜花(おうか)澹として無からむとす。蛙(かはづ)の声いと静かなり」。










生憎と残念な天気になってしまいました。
出来ることなら、夜の闇に、ただ静かに煌々と輝く月を見たかったのですが、天候に嫌われてしまいました。
この時期に見る月は、他の時期の月に比べ、美しく見えて好きです。
一日として同じ表情(かお)をした月がないので、毎晩月を見るのを楽しみにしているんです。
今日の月は、
薄雲に 霞む無月の においけり
といった感じかな。
それではまた来ます。
十三夜はご覧になれましたか?
ソウルは少し雲もありましたが、お月様はきれいに見えました。^^
明後日の満月も、キレイに見えるといいなぁと思います。
随筆集の中の言葉、とても素敵だと思います。 目を閉じると、心いっぱいに景色がふわっと広がります。私も読んでみようかなって思いました^^
昨晩は、雨でした。
がっかりでした。
我が家は団地で裏は,遊歩道のある
緑いっぱいの小山です。
まわりに灯りがないので
星やお月様が冴え冴えと見えます
静に見上げる夜空が好きです。
昨夜は、時々うっすらと月の光が漏れていました。
そうかと思うと、またさらさらと雨。
深々とした竹やぶが目の前に広がっていますので、笹の葉に雨が落ちると、8階に暮らしているのに、雨音が聞こえます。
森のどんぐり屋さんの
「雲間より漏れる光に月想う」
惚れてしまいました。
とっても素敵です^^*
> 蘇芳さん、こんにちは。
そちらでお月見をさせていただきました。有難う。ちょっぴりお邪魔のような気がしたけれど‥(笑 十二夜のお月さまは雲隠れしたり、艶やかな生絹(すずし)をまとったり、一点の曇りもなく輝いたり‥、刻々と色を変えてゆくすがたにこころ奪われました。
秋月夜 宙(そら)に小舟を浮かばせて
逢いにゆきたし はるかなる父
> ゆかりんさん、
周辺の灯や高い建物のすくない環境はとても貴重ですね。今後もずっと、その豊かな自然が生きつづけますように。日本はもっと美しい街づくりを学ぶべきでしょう。たとえば、散策中に写真を撮るとき困るものに、乱立する電柱と電線。これから既存の電線をすべて地中に埋めるなんてことはムリかしら。
> 森のどんぐり屋さん、めぐさん、
再びのご訪問、有難うございます。こちらにいらっしゃる方どうしの交流の場になれば、わたしもうれしいですよ、めぐさん。たくさんの方が栞として歌や句をのこしてくださるので、そのうちきちんとまとめてご紹介したいな、と計画中。お楽しみに‥
「牀前看月光 疑是地上霜」です。
人間は勝手なもので、あまりに冴え渡る月を眺めるうちに、一筋の雲の点景があったほうがいいと思ってしまいます。雨にむかって月を恋う風流は置くとして、庭の樹を配しての月をめでるのは偏屈なのでしょうか。
贅沢な観月です。
秋明菊が今を盛りにと咲きそろっています。次々と花をつけ、みな申し合わせたように東の方を向き、その脇を通り出勤するわたしに「おはよう」と声をかけてくれます。帰宅時には「疑是地上霜」のように艶やかに‥ でも、いまのわたしには少々明るすぎる感が。白萩の、「低頭思故郷」のような姿に惹かれる年齢になったのですね。
今夜は何とか十三夜の分を・・・とおもっておりましたが,月は恥ずかしがってしまったのか,貌を覗かせてはくれませんでした。
なので,せめて文字の上でだけでも月見をとおもい,トッラクバックを放ちました^^ よろしかったら,どうぞご笑納下さい♪
部分月食のせいかすこしずつ影も見え、貴重なお月見でした。
時のたつのも忘れ、ずいぶん長居をしてしまいました。
> かささぎさん、こんばんは。
かささぎさんたら、隠れてこっそり嘯月なさっていますね。その六番の、
雲間より少しは覗け十三夜 片見の月となるは口惜し
‥は、あの夜のわたしの思いそのまま(笑 代弁してくださって、有難う。おかげさまで、だいぶ気持ちが晴れてきました。
> uragojpさん、お久しぶりです。
九州にお住まいの方は、お月見をご存分に堪能されたご様子。お茶会も兼ねたお月見の宴、すてきですね。uragojpさんのお茶は「わが恋は月にむらくも花にかぜとよ‥」かしら。麗月だけでなく、お道具やしつらいの贅沢。至福ですね。