
冬どなりの季節に菊の花が咲きそろいました。白いの、黄色いの、紅いの、紫の、大きいの、小さいの、千本咲きのもの。みなさまのお好すきな菊は、どれですか。
新暦では季節がずれてしまうせいか、九月九日の重陽の節句はいまの暮らしから遠ざかってしまったけれど、秋桜もすすきも末枯れたころの、うららかな陽光のもとをすこし歩けば、八重九重に咲ききそう菊の花たちが「わたしを忘れないで」と、語りかけてきます。平安期に大陸から渡来した花は、当初は薬用として珍重されました。
濡れてほす山路の菊の露の間に いつか千歳をわれはへにけむ
(『古今集』 素性法師)
山路の菊の露に濡れてしまった衣を干すのは
ほんのわずかな時間(=露の間)のはずなのに、
いつの間に自分は千年もの時を経てしまったのだろう‥
「山路の菊」という故事から、菊花は日月両方の霊気をもち、菊の露を飲むと(あるいはこれを食すと)身の穢れが清められ、長寿を保つことができると伝えられてきたのです。
わがいのち菊にむかひてしづかなる (水原秋櫻子)
菊花と対峙し、こころしづかにおのれの命を見つめる‥、そんな暮秋のひと日があってもよいですね。
白菊のごとき紀宮さまが佳き日を迎えられたいま、この花が満開であることもおめでたいことです。菊の御紋に叛いたかどで一時は逆賊とされた足利氏ゆかりの寺を訪ねると、七五三祝いの親子連れで賑わっていました。大銀杏の黄葉も美しい古寺の境内は、振袖よりも長い千歳飴の袋を提げた幼な子たちを迎えて華やいでいました。
神の子のたわむれゆきし菊日和
花の終わりに菊枕をつくり、菊香につつまれて眠る─ なんて、いかがでしょう。
新暦では季節がずれてしまうせいか、九月九日の重陽の節句はいまの暮らしから遠ざかってしまったけれど、秋桜もすすきも末枯れたころの、うららかな陽光のもとをすこし歩けば、八重九重に咲ききそう菊の花たちが「わたしを忘れないで」と、語りかけてきます。平安期に大陸から渡来した花は、当初は薬用として珍重されました。
濡れてほす山路の菊の露の間に いつか千歳をわれはへにけむ
(『古今集』 素性法師)
山路の菊の露に濡れてしまった衣を干すのは
ほんのわずかな時間(=露の間)のはずなのに、
いつの間に自分は千年もの時を経てしまったのだろう‥
「山路の菊」という故事から、菊花は日月両方の霊気をもち、菊の露を飲むと(あるいはこれを食すと)身の穢れが清められ、長寿を保つことができると伝えられてきたのです。
わがいのち菊にむかひてしづかなる (水原秋櫻子)
菊花と対峙し、こころしづかにおのれの命を見つめる‥、そんな暮秋のひと日があってもよいですね。
白菊のごとき紀宮さまが佳き日を迎えられたいま、この花が満開であることもおめでたいことです。菊の御紋に叛いたかどで一時は逆賊とされた足利氏ゆかりの寺を訪ねると、七五三祝いの親子連れで賑わっていました。大銀杏の黄葉も美しい古寺の境内は、振袖よりも長い千歳飴の袋を提げた幼な子たちを迎えて華やいでいました。
神の子のたわむれゆきし菊日和
花の終わりに菊枕をつくり、菊香につつまれて眠る─ なんて、いかがでしょう。










お蔭様で素敵なページを知り嬉しいです。
これからときどき伺わせていただきます。
どうぞよろしくお願いたします。
菊の花は、葉っぱも花も色に深みがあり、懐かしく落ち着きます。
「菊枕」で眠ると、いい夢を見られそうですね♪
そんな私は、少々寝不足気味です。
実は、以前からリンクを貼らせて頂いてましたが(勝手に…笑)。。。
また、あらたに設定して貼り直しました。
報告で参りました♪
すてきなブログですね。
菊は私も大好きな季語です。
佐渡今日は見へし弥彦の菊日和
三国越へしてより宿の菊づくし
拙句ですが、本人は気に入っております。
これからも宜しく,私のブログにも是非お立ちより
下さい。
素敵なブログですね。
「和」がとても和みます。
またお邪魔させていただきますね。
冬の迫るこの季節に
菊花は咲き誇る
十重二十重に咲き乱れながら
冬のにおいのする空に
何を思っているのだろう
◇◇◇
どうにも、清く美しいものは文章にし難いです。美しい色合いに溢れた秋も終わりを迎えます。
蘇芳には、名残惜しむように寂しげに、それでも、凛として美しく咲いているような気がしました。
それでは、また。
拙著「千年の友」より
酒なくて英(はな)を嘗むれば白玉の
露に酔ひけり深き香りに
寄せられたコメントを見ますと、皆様さまざまなご活躍をなさっているようで、これからも益々のご発展を祈っております。
私もWebのHPも持っておりますので、お暇な折に覗いてみて下さい。
では、また。
では、また。
写真に、味わい深い文章を拝読、雅の道の御方
と存じます。よろしくご教導くださいませ。
足利氏ゆかりのお寺はどこかしら?
古いメロディーの「庭の千草も虫の音も 絶えて
寂しくなりにけり ああ白菊 ああ白菊 ひとり
残りて咲きにけり」好きな暮秋の一節です。
‥‥
小学生や中学生とふれあいトーク、カレンダーのことなどでパニックっております。
庭に咲き乱れてた小菊があっという間に刈り取られました。
ちょっとかわいそうかなと思ったのもつかの間、庭は冬の模様になりました。
八重、一重
小菊のいのち
咲き終えて
霜月の
枯れぬ小菊も
あわれなり
刈り終えし
肌さむ庭に
菊かおり
刈り取られた後にも、小菊の香りがほのかに漂って秋の終わりを感じています。
またよろしくお願いします。
※ イチゴさんのサイトのURLが不明でたどりつけませんでした。また訪ねてくださる折には、ぜひURLを残してくださいね。お願いします。
ikukoさんの「天国の夫へ」
http://blog.goo.ne.jp/rose1127
ころころさんの「ころころの毎日が俳句・ハイク」
http://blog.goo.ne.jp/korokoro718
木村草弥さんの「K-SOHYA POEM BLOG」
http://www.doblog.com/weblog/myblog/4950
nekozizouさんの「nekozizou」
http://momokurikai-80.cocolog-nifty.com/nekozizou/
mikaloveさんの「mikaloveの本日もパラダイス♪」
http://blog.goo.ne.jp/mikalove3838
しずやしず しずのおだまきくりかえし
むかしをいまに なすよしもがな
吉野山 峯の白雪ふみわけて
入りにしひとの あとぞ恋しき
静御前の幽艶な舞に魅せられたせいか、鎌倉の紅葉がわたしを誘います。前回の「錦繍」の記事は数年前の京旅行の折のもので、今年の夏以降京都へは出かけておりません。(勘違いされた方がいらしたようなので) かわりに‥ではないのですが、師走初旬に古都・鎌倉の紅葉狩に出かけます。静御前の舞姿を追って─
> テルミドールさん、ごぶさたしています。
凍てつく夜空に星の輝く季節になりましたね。おっしゃるとおり、白菊でさえ菊の花には深みがあります。「菊日和」という言葉につつまれるようなぬくもりを感じるのも、そのせいでしょうか。以前からリンクしていただいていたとのこと、これまで気づかずお礼が遅くなりました。有難うございます。こちらからもぜひリンクさせてくださいね。近日中に「おすすめURL」で「十二夜」を紹介させていただきます。
> 蘇芳さん、いつも有難うございます。
蘇芳さんの「咲き誇る」という表現がふさわしい菊の花の競演です。菊の、凛とした立姿も美しいですよね。これまでに散った花たちのいのちを背負って、季節の終焉を謳っているのでしょうか。
> 虚庵さま、
菊の夜に高啓と虚庵さまがおふたりでひそやかに酌み交わしているようなお歌、有難うございます。御著書『千年の友』をWeb書店で見つけました。装丁もすてきですね。漢詩はいずれじっくりと学ばなければ‥ と思っておりますので、こちらは参考になりそうです。
> hanafumiさん、お久しぶりです。
お元気そうで何よりです。先日のコンサートへ出かけられず、残念に思っておりました。hanafumiさんは小菊がお好きですか。ご自宅のお庭はかりんのあたたかな黄とクコの紅が鮮やかですね。明日あらためてゆっくり、そちらへ伺います。おやすみなさいませ。
コメントを賜りまして有難うございます。
さて、BLOGでは「ハンドルネーム」で通信して、身元を明かさないのが通常ですが、私は著書も幾つかあり、従って、すでに公開された人間ですので、ペンネームながら「カミングアウト」しております。
上記のURLにホームページも公開していますので、お暇な折にご覧下さい。
香りあるかな風に散らして
菊香る秋ですね
穏やかな小春日和が続いています。
長い秋を楽しんでいます。
菊は小菊が好きだよ
大輪の菊は余りね・・・
小菊も好きだけど
野菊はもっと好きだよ
栽培種と違って派手さは無いけど
人におもなわないで
リンとして咲いている所が好きだな
> ゆかりんさん、
小雪の翌日、こちらも小春日和の休日となりましたが、先週まで咲き誇っていた菊花は今ではほとんど刈り取られてしまい、あたりの景色もいよいよ冬枯れの風情です。遠く望む不二の高嶺には白雪、川面に白鷺の群れが遊んでいました。
> つねっちさん、
他におもねることのない菊の凛とした立姿、憧れます。自分もそうありたいけれど、とうてい及びません。さきほどそちらへ伺おうとしたら、アクセスできませんでした。どうやら混んでいるようです。明日またあらためてお伺いすることにしますね。楽しみにしています。
ずいぶん前にTBいただいていたのに、今頃気づきました。
日々の雑事に終われる身で、こうしてブログで詩歌の世界に少しでもふれることができ、うれしく感じています。
今後とも、よろしくお願い致します。