横浜焼売(シウマイ)物語2023

2年ぶり再開。ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛。落語らぶ。晴れ時々ランニング、更新随時

最終回、あるいは珍説『死神』

2016-06-22 | 落語ラブ
もう2ヶ月前になります。
にぎわい座公演の一つ「平成落語教育委員会」

栄えあるにぎわい座公演の一回目は、キョンキョンこと柳家喬太郎師匠のまさかの大遅刻とで始まりました。

2回目に行った落語教育委員会にぎわい座公演が一昨年。この時は、タキシード姿の喜多八師匠のタップ?とまるで宝塚のようなソロコーラスを聞かせていただきました。
そして今回は二部興行。嬉しいことに、落語通のhさんに同行していただけることとなり…
というわけで早々にチケットを取って楽しみにしていました。


夜の部へ、GO!

お約束のコントは、「死神」
ヤブ医者が喬太郎師匠、病人が歌武蔵師匠。そして…死神が喜多八師匠。
病人の布団返しがビクともしないというオチさておき、舞台の絵面だけでも場内大爆笑。

気になったのは喜多八師匠の激ヤセぶり。
あまりに死神にぴったりで、かえって心配になりました。
hさん曰く『喜多八さんは、体調があまり良くないそうですよ。」

気にはなりましたが、トントンと高座がすすみ
その内容の面白さに引き込まれて、その時は気にもとめませんでした。

手堅く前座さんは、悋気な主人が跡取りを決めるために3人の息子たちに葬式の演出を尋ねる『片棒』

ところが次の喬太郎師匠は、横浜ということを気遣ってかズーラシアに引っ掛けて
新作落語、それも三遊亭白鳥師匠作の『任侠流山動物園』をぶつけてきました。

さすらいのブタジに救いのヒーローぶりぶりざえもんを重ね(重ならないけど)、

中入り後

喜多八師匠は
「やかんなめ」で登場。
あの飄々とした気だるい雰囲気で話されると、ああそういう病の人もいたかもしれないと素直に納得でき、

そしてトリの歌武蔵師匠が
「胴切り」
を演じれば、ものすごい悲惨な話なのになぜかホッとしてしまう

空前絶後ありそうでない世界観のお話にブンブン振り回された遊園地のような時間でした。

ここでちょっと個人的には喬太郎師匠に物申したかった。(申さないけど)
ズーラシアではなく、野毛山動物園を枕にしてほしかったな。だってにぎわい座は野毛山のお膝元ですから。



さて最近の寄席ブームのせいか、数年前にはあまり見られなかった現象が物販。
ところが年をおうごとにその種類も増えまして、てぬぐい、CDはもう定番。
結構レアなものが見つかることもあり、ここでわざわざ購入する人も多いようです。

で、今回初めて(寄席で)購入したのがこちら。
喜多八師匠の文七元結。

するとなんとなんと!!
歌武蔵師匠、喬太郎師匠、喜多八師匠のサインがついてくるというではないですか!
やったー♪


午前の部は
コント『死神』柳家喜多八、柳家喬太郎、三遊亭歌武蔵
「湯屋番」入船亭遊京
「あくび指南」柳家喜多八
お仲入り
「子ほめ」三遊亭歌武蔵
「結石移動症」柳家喬太郎
だったそうです。

柳家喜多八師匠の訃報を聞いたのは5月17日未明。
期せずして、平成落語教育委員会の横浜高座の最終回に臨席したということです。
もしかしたら、師匠最後の高座だったの?!

サイン付きのCDが形見になっちゃいました(泣)

前振りコントの『死神』で
病人を演じる歌武蔵師匠の大きな布団姿の足元に
ちょこんと座って、
口角泡を飛ばして呪文を唱えるヤブ医者喬太郎師匠をニヤニヤ眺めていた喜多八師匠は、
なんとも楽しそうでした。

あれれ?もしかして、
師匠ご自身がうっかりくしゃみしちゃったのかしら。

<<速報>>
BS-TBS 6月25日0300~0400 落語研究会 柳家喜多八「らくだ」、
同 6月26日0300~0500 落語研究会2時間版 柳家喜多八「二番煎じ」、など。


<<おまけ>>
毎日新聞、演芸よろず根田帳3月16日付 柳家喜多八

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