瀬戸市民言論広場

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視点・論点・観点 第11回

2016年12月07日 | お知らせ
第11回は「12月定例会・その参」

議員15人の一般質問はすべて終り、常任委員会で議案審査が始まりました。
第9回、第10回でお伝えした連合審査会は12日午前10時から開かれることが決定しました。
12月定例会には第63号から第91号まで、計29本の議案が上程されています。
このうち第63号議案「第6次瀬戸市総合計画基本構想の策定について」と
第67号議案「瀬戸市事務分掌条例の一部改正について」は総務生活委員会での審査議案なのですが、他の常任委員会と連合して質疑や意見交換をしたほうがよいとなりました。

第67号議案は、第6次総合計画を実現するために必要な庁内組織改編、つまり「市役所の組織を変えたい」というものです。
交流活力部を廃止し、新たに地域振興部、こども未来部を設置。また上下水道部を本庁内に設置し、
さらに6次総における分野横断での連帯が必要な政策の達成のために、権限、責任、指揮命令系統を掌理する仕組みとして『政策推進監』というポストを新設する、というのが議案の内容です。

さらに第68号議案は「行政組織改編に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について」というもので、組織改編に伴い水道事業の権限に属する事務処理は『都市整備部』から『上下水道部(新組織)』に。
文化施設運営委員会の庶務は『交流活力部文化課』から『地域振興部文化振興課(新組織)』に。
子ども子育て会議の庶務は『健康福祉部子ども家庭課』から『こども未来部子育て支援課(新組織)』に。
女性活躍推進・男女共同参画審議会の庶務は『交流活力部交流学び課』から『まちづくり協働推進室(新組織)』に。
空家等対策協議会の庶務は『都市整備部都市計画課』から『都市整備部建築課』に。
それぞれ所管が移行するという内容の議案です。

第63号議案の6次総を議会で可決して、第67号議案の実現するための組織改編を議会で可決して、第68号議案にある新組織へ所管を変える。
そのために必要なお金を第85号議案の補正予算として組まれています。
第63号、67号、68号、85号は深く関連した議案なのです。

12月7日の総務生活委員会で第63号と67号は12日の連合審査会で、68号と85号は審査会の事後に扱うことになりました。

第64号議案「瀬戸市デジタルリサーチパークセンターに係る指定管理者の指定について」は委員から、組織改編後に所管部署が変更されるとなっている。また指定管理者の選考審査会も部署変更を加味せずに審査したのではないか。
これらにより今日の時点で議案を審査することは合理性がない。という意見があり、審議手続き等を巡って委員会は約1時間30分ほど中断しました。
委員会休憩中に議会内折衝した結果、指定管理者との指定についてが審査内容であり、たとえ所管部署が変っても瀬戸市が指定契約をした事実に間違いない。ということで委員会審査を再開し、討議採決の結果賛成多数で「可」となりました。




議会は自治体に必設の議事機関です(憲法第93条)。
住民の代表機関として地域の問題を議論し、執行機関に対する監視・牽制を行い行政の公正・適正を確保する役割を担っています。
議会権限として特に重要なのが議決権です。
これは自治体の最終的な意思決定を行使する権限です。
しかし地方自治法第96条により、議決できる事項が定められています。
条例制定や改正は必ず議会の議決が必要ですが、「規則」「要綱」などは必要ありません。

ここが視点・観点・論点です。

上記の第64号議案は議案上程の審査内容という視点では、将来所管部署が変更されることは直接的に審査対象ではない。という論立てを意味します。
その一方で、議案外は行政権限に委ねることを議会が認めたという視点も成立します。
今回の事例では、指定管理者の指定が適格か不適格かだけを審査対象とする議案なので、議決後はどこの部署に所管を移しても行政側の権限でいいですよ。同じ行政内なのですからということです。

第67号議案の審査対象範囲はどこまでなのでしょう。
政策推進監を設けること、交流活力部を廃止し新たに地域振興部、こども未来部、上下水道部を設けること。
これが審査対象でしょうか。

行政組織の「最前線」は部ではなく課です。
各課の課長以下、課長補佐、主査たちが事業企画を作成して企画会議を行っています。
具体的に事務事業を作成しているのは「課」です。
「部」は管轄課を統制しているに過ぎません。
そして各課がどのような事務を処理し分掌するのかを定めているのは、
『瀬戸市行政組織規則』です。
条例ではなく規則です。

つまり議決が必要な条例さえ「可」となれば、規則や要綱は行政権限内となり議会の手を離れます。
もちろん人事もです。
「アトはお好きにどうぞ・・」と議会が認めるに等しくなります。
執行部側から視れば、議決事件さえ「可」としてくれれば「アトはこちらでやりますので・・」ということです。

常任委員会は上程された議案の審査と毎年恒例化している「先進地視察旅行」で善しとしますか。
本会議からの付託に関わらず、委員会の所管に係る事務の調査権限も行使できる(しなければならない)ことをお忘れなきよう。

12月12日午前10時から開かれる連合審査会は全議員出席での質疑、意見交換の場となります。

瀬戸市議会は議会基本条例を策定中です。
来年1月15日から基本条例の市民意見を公募します。
大学教授を講師とし、議員研修会も始めました。

議員のみなさんへ。
議案に対し、可であれ否であれ、
あなたの判断理由を市民に堂々と説明できる。と言えるまで熟慮して可否を決断いただきたい。
そうでなければ、議会基本条例はタダのフィクションと化します。

市民のみなさんへ。
機会があれば議員に可・否の判断理由を詰問してみてください。
次期改選時の投票選択の参考となるでしょう。

再度、言論広場から申し上げます。
可でも否でも、議員の職責と権能に従ってご判断いただきますよう。

今回も読了いただきありがとうございました。
















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