世田谷経営改革クラブ

皆さんが、知れば良くなる変えられる!

3月4日 早期支援・家族支援ニーズ報告会に参加してきました

2010年03月19日 | 活動日記
内容は、精神障がい者家族会の方々が中心となって、
英国早期支援国家プロジェクト責任者から英国の対策を伺い、
実施したアンケート結果を報告し、提言を行ったのですが、
大変、素晴らしいものでした。

ある日、突然、家族を襲う精神疾患。
多くの家族の方は、対策も解らず、地獄のような苦しみを味わい、
苦労の末に家族会や良いお医者様と出会う。

この場所に来られた方の多くは、そういう苦しみを潜り抜け、
疾患との付き合い方や対策を学び、
精神科の先生の導きはあったにしても、英国の対策にまで目を向け、
英国から責任者まで招いて啓発活動を行った方々です。

こういう方々こそ、行政は支援するべきだと心から思います。

私のような素人では、うまく伝えられないかもしれませんが、
精神疾患になった場合、まず、早めに治療することが大事だそうです。
早めに治療すれば、症状も軽いままで日常生活に復帰することが出来るそうなんですが、
治療が遅れたり、治療を中断すればするほど、
症状は重くなり、治しにくくなるんだそうです。

だからこそ、精神疾患についての知識を皆が得ておく必要がある。

家族会からの提言は、以下の通り。

1. 学校教育の中で精神疾患について正しく教える
  精神疾患は10代から20代にかけて発病しやすく、若者の健康と活動を最も阻害される原因です。現在の学校教育(保健教育)の中では、精神疾患について十分に学ぶ機会がありません。若者が自らの精神的不調に気付き、早期に助けを求めるために、学校教育の中で精神疾患について正しく学ぶ機会が必要です。

2. 精神疾患についての正しい知識を社会に広く普及させる
  社会の中で精神疾患についての正しい情報が不足しています。そうした状況が精神疾
 患についての誤解や偏見を生み、早期に助けを求めることを難しくしています。全ての人々に精神疾患についての正しい情報を届ける大規模な啓発活動が必要です。また、精神保健相談窓口を整備・拡充することも不可欠です。

3. 初診時の十分な説明と最適な治療の提供を
  本人・家族の両方に対して専門家からの病状や治療について十分な説明がなされることは、初期の治療の中断を防ぐ重要な要因です。また、薬物治療だけではなく心理社会的支援を早期から提供できる診療体制、そうしたサービスの提供を可能とする専門職の研修システムの整備が必要です。

4. 訪問支援体制の整備と拡充を
  未治療の状態が続く場合、もしくは、治療が中断している場合など、家族など、家族だけでは本人を治療につなぐことが困難な場合があります。そうしたときに本人や家族を訪問によって支援し、必要に応じて適切な在宅治療を提供できる訪問型サービスが必要です。

5. 家族支援の提供体制の整備
  病初期は、本人のみならず家族も混乱し、孤立する時期です。家族に対して早期から十分な支援を提供できる専門職(家族支援専門員)の育成、家族支援を可能とする診療体制や法制度の整備が必要です。

6. 本人・家族(介護者)の参加を保障する
   本人や家族が治療上の重要なパートナーとして専門家から尊重されていると感じられることが、治療の継続、回復に不可欠です。また、家族(介護者)の孤立を防ぎ、エンパワーメントを促すピア活動(家族会活動)地域や社会が積極的に支援することを求めます。

この中で、予算に関係なく、すぐに実現できそうなのが、1.2.の啓発活動。

参加されていた西田先生に伺ったところ、
学校での授業なら2時間もあれば最低限のことは教えられるそうです。
それなら、父母も参加して貰って、啓発活動実現できると思いませんか?

調布市では、
実現する時間がないと教育委員会に言われたという家族の方もいらっしゃいましたが、
世田谷区では、父母を交えた啓発授業は実現、出来るんではないでしょうか?

世田谷区議会議員の方も大勢いらっしゃっていたようですし、
すぐにでも請願にしてみては如何でしょうか?