世田谷経営改革クラブ

皆さんが、知れば良くなる変えられる!

0.1秒から始まる行政改革

2006年10月03日 | 活動日記
今日から、私の大学院の後期授業が始まったんで、
最新の行政改革情報とかを仕入れてきました。

私の提言は、こんな風に、大学院で理論や各地の成功例を学ぶのと同時に、
世田谷で活動している方々の意見を聞きながら、
机上の空論にならないように作ってます。


で、本日聞いてきたのは、小諸市の選挙開票事務の改革について。

選挙の開票というのは、どれ位時間が掛かるかとか、
どれ位、正確かとか、数字で結果が分かり易いので、
お役所の仕事の中では、比較的改善が進んでいる部門なんですが、
努力しているつもりでも、前例主義に囚われて、
数時間は掛かると思い込まれているような部門でもあります。

もし、選挙の開票が早く済めば、住民は早く結果を知ることが出来るし、
残業代は減るから、予算も少なくて済む。
その上、職員も早く家に帰れるから、翌日、疲れを残さずに働けると
良い事づくめなんですけどね。

今回、小諸市は、前例に囚われず、
市長が中心になって日本一早い開票事務を目指し、
前回知事選の開票時間を半分に縮める34分という記録で開票を終了しました。

開票台の高さを高くする、輪ゴムで票をまとめるのをやめる等々、
0.1秒の無駄をなくす、細かい努力の積み重ねが
大きな結果の違いを生み出した訳です。

たかが、0.1秒、されど0.1秒。

効果は、さっき書いた予算の削減という意味で積み重ねられれば、
日本全体で考えると、4年間で約11000件の選挙があるので、
仮に、1件につき100万円の予算削減に成功するなら、
100億円の収入と同じだけの効果があると言えます。

また、職員の意識改革の意味では、
今まで手続きを守る為だけに働いていた職員が、
目標を持って、早く正確に開票を行う努力をする事により、
仕事に充実感を持つことができ、
努力をすれば行政が変わる、変えられるという
成功体験を味わうことが出来る。

つまり、そうやって、公務員全体の意識改革を助けるツールにもなり、
選挙管理だけでなく、行政全体を変える切っ掛けになる訳です。

そして、小諸市の例から見えてくる行政改革実現の条件は、
1.トップが職員に本気で改革する意思を示し、実行を推進すること
2.結果を可能な限り数字で分かり易くし、目標を明確な数字にすること


だと言うことが考えられます。

だから、私も、世田谷の情報を数字で分かり易くする為の提言をしている訳です。

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