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第13回「認知症カフェ」の報告

認知症ケアで大切なこと



昨日は13回目の「認知症カフェ」。
今回は区報経由の参加者が10人以上、
FBでの申し込みを加えると30人を超えたため、一旦は締め切りましたが・・・。
その後も打診が続き、当日参加もあって、
結局40人という過去最大の参加者を記録しました。
このため、会場は満杯状態(^^;)。

今回は、最初にゲストの志寒浩二さんが
「きみさんち」の日常を写真満載のパワーポイントで紹介。
そのあと、いつものようにあらかじめ用意した5つの質問に答えてもらいました。
そのひとつが「志寒さんにとって
認知症ケアで大切にしていることを3つあげてください」でした。

以下が志寒さんの答えです。
①.理解することを諦めない
「理解し合えず、同じことを繰り返してしまっているように感じることは多いと思います。
でも、認知症の人との関わりはらせん階段のようなもので、
同じ景色が見えているとしても、認知症の人は一段上の階にいる。
それを繰り返していけば相手が見えている高みも見えてくるのだと思います」

②あそび、ゆとりを持つこと
「人間同士、うまくいかないこともあるのは当たり前。
すべてが介護者の思うようになる関係は支援じゃなくて支配。
NOと言われたらNOと言える能力を引き出した、くらいの
あそびやゆとりが必要かと思います」

③一人で抱え込まず、つながること
「行き詰まったときも、他の人から見れば別のアプローチも見えてくる。
なにも一人ですべてを抱え込んだり、
原因を狭い範囲で追及する必要はないと思います」

そして、「この逆が悪いケアにつながる」と。

「きみさんち」で暮らした人たちのエピソードを交えながら、
「認知症の人は特別な人ではない」「地域とのつながりが大切」と繰り返す志寒さんに、
参加者はたくさんのお土産をもらって帰ったのではないかと思います。

最後のお知らせタイムでは、上馬団地で始まる健康サロンや、
お隣の目黒区で始まる「ケアバー」と「こども食堂」、
みのりの庭で定例開催が決まった「こども食堂」の案内など、
地域でのいろんな活動が参加者から紹介され、ケアのまちづくりの広がりを感じました。

次回の「認知症カフェ」は11月13日(日)。
若いころからずっと総合診療を目指してきた、
「家庭医」の松村真司ドクターがゲストです。

来月(10月9日)は「介護家族のための実践講座」。
磯崎寿之さんから、古武道介護術付で介護の基本を学びます。
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8月の「もちよりカフェ」報告

暑さにも負けず、参加者40名!



8月26日の「もちよりカフェ」。
前日まで20人程度のFB参加予定だったのが、
先日の「介護講座」と同じように、当日「まだ大丈夫ですか〜」の問い合わせが次々と。
「30人くらいかな」と言っていたら、
なんと40人だったと会計担当からの訂正が入りました。
「もちより品」も今回はなぜか豪華絢爛でした(^^♪。

前回に続き新人さんの顔ぶれもさまざまで、
世田谷区のPT佐々木さんは2人の同僚を連れてきてくれました。
「カフェを薬局でやりたい」という柳沢さんと吉田さん、
藤沢の「ぐるんとぴー」の臨床アート講座で知り合った宮原さん、
お寺で「もちよりカフェを」妄想する豊島区のご住職、野々部さんには、
大竹さんと近藤さんをご紹介・・・。新しいつながりがまた広がっていきます。

「こもり気味だったけど、元気になりました〜」と言って帰った森本さんはじめ、
矢内さん、榎本さん、北郷さんなど久々組の元気な顔も。
来月の「もちより」は9月23日です。「妄想」の続きを話しましょう。
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第12回「介護家族のための実践介護講座」の報告

参加者全員による「認知症座談会」



8月14日の「介護家族のための実践介護講座」。
事前の申し込みがいつもよりも少なかったので
「今回はこぢんまりした会になるかもね」なんて言っていたら、
前日と当日、申込みが続々。
介護家族10名、専門職(介護職、医師、看護師)9名、
家族に同行した「ご本人」が3名、
その他2名で、24名の参加となりました。

今回、認知症の人の介護家族でもある担当・首藤さんが出したテーマは
「そもそも認知症って何?」「認知症を理解するってどんなこと?」でした。

最初に自己紹介1人1分。
家族にはその際に、普段から思っていることを1つ、問題提起してもらう。
その後、あらかじめ専門職に振った質問に答えてもらうことをきっかけに、
参加者全員でディスカッションしました。質問は以下の通りです。

1)家族が一番初めにぶつかる壁が初期。
知識として聞いてきたことが現実に目の前で起こることに、
アタマがついていけない時期。
本人が一番つらいのも初期。初めて初期の方に接した時のことを専門職に聞きたい。
この初期の利用者に専門職はどうかかわってきたのか?

2)認知症ケアって何? ケアって毎日の作業のこと? 
安全に一日を過ごす、過ごさせることなのか? 家族がするべきケアってあるの?

3)初期、中期、後期、終末期をどのように見据えて認知症ケアをされているか? 
家族はいつも日々に追われ、近い距離感で今しか見られない
視野の狭さがあるように思う。

4)印象的な利用者の経験談。
(なぜ認知症ケアが好きなのか?喜びを感じたことがあれば)
あんな風になったらおしまいだよね。と一番思っている世代が
同世代の高齢者である事実を踏まえて。

5)家族は専門職とどのように付き合えばいいのか? 
ご本人のケアに対して、いやな思いをしたり、
直してほしい場合の働きかけ方はあるのか? 
仕事でやっている方々にどこまで要求していいのか?

6)BPSDについて。専門職の捉え方について 
薬や入院の前にできることはあるのか?
7)ケア疲れの家族のストレス回避。上手なSOSの仕方はあるのか?

6)と7)まではたどり着けませんでしたが、時間を超過して議論は白熱。
介護家族と専門職が「本人の理解とケア」について、
同じ目線で話し合うこういう機会は、
今後も続けていきたいと強く思いました。

(担当者:首藤さんのレポート)

介護講座担当・首藤です。
せたカフェ「第12回介護家族のための実践介護講座」
今期ラストの講座を無事に終えることができました。
今回はいつもと違い「認知症ケア座談会」として、
私が用意した質問に専門職が答え、
さらに参加者の皆さんからもご意見やお話を伺う形式。

初めての試みで、ボリュームもありすぎで時間もオーバーしました。
質問数を減らして、もっと掘り下げて皆さんで話し合った方がよかったな。
等々反省すべきところが多々ありましたが、
それでも、多様な職種、立場の方々にお越しいただき、
特に現役介護家族の参加が多かったことは、
とても励みになる座談会となりました。

印象的なお話から。
早期発見・早期絶望という言葉があるように、
診断された後に何をすればよいか、わからない。
又、記憶障害などの症状がでていても、本人が困ってなくて、
家族も困っていなければ認知症ではないとも言われますが・・・の問いに対して・・・
「私は母が認知症であってもなくてもどっちでもいいんです。
それよりいま、彼女が過ごしている時間が楽しければ。
でもその判断がつかないんです。
デイサービスとか行った方が母にとってはいいのかも?と思うことも」

「父は病院に行ってもいないし、だから病名はついていない。
でもよく外に出て行ってしまうので、
こっそり見つからないように付いていく。警察のご厄介になるというより、
警察の方と父は話をするのが好きなようなんです」
当然ながら家族も多様です。

私はお話を伺いながら、病名がつくことで、覚悟ができたような
(実際にはその時点で覚悟なんてできないのだけど)
でも、これからどうすればよいか?に悩んだ当時のことを思い出しました。

今回のテーマである「そもそも認知症って何?」
「認知症を理解するってどういうこと?」
の答えはそれほど簡単にはでませんが、日々の介護に追われつつも、
たまには違う視点や思考で介護に向き合うのも
必要なのかもしれないと思っています。

皆さんの貴重なお話に感謝です!
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7月の「もちよりカフェ」報告

みんなが元気になる「もちよりカフェ」



7月22日の「もちよりカフェ」参加者32名。ユニークな顔ぶれの新顔さんが集まりました。
開場前に到着したのは千葉からやってきた若いお坊さんの中島さん。
「寺カフェ」をやりたいと、市原からはるばるやってきてくれました。
2番目に到着したのは、こちらはもっとはるばる滋賀県東近江市から参加してくれた
「三方よし」研究会の小梶さん。
実は「妄想」の素晴らしさを教えてくれたのは、この人です。

お二人を紹介し、話が弾んでいるのを横目で見ながら開店準備していたら、
学生と地域住民をつなぐ上智大学「レンコンプロジェクト」の三浦先生が、
介護学部の学生さんを引き連れて到着しました。
学生さんというので若い人を想像していたら、
いったん社会人になってからの人も何人か・・・。

そのあたりから常連さん、新顔さんが続々と到着。
腹ごしらえと一杯で落ち着いたら、恒例の「妄想付き自己紹介」タイムです。
「大学を卒業したら、世田谷に就職します!」という学生さん、
「寺カフェ」構想を語るお坊さん、
そして、「妄想を積み重ねていけば構想になります」という名言で
みんなをうなずかせてくれた「三方よし」の小梶さん。
東近江では、1年間お酒を飲みながら妄想を語り、
レストランもある地域密着の介護・福祉複合施設「あいとう福祉モール」を実現しました。

恒例といえば、ずっと上智大学を会場に続いてきた
「介護文化祭(ケアフェス)」は昨年で終了しましたが、
学生と協力団体が一堂に集まる上智「レンコンプロジェクト・ミーティング」が
10月1日に企画されています。

初参加の理学療法士の森さん(「変わる介護」)は、
「今は墨田区だけど、いずれは世田谷に移りたい」と妄想を語り、
世田谷勢から大きな拍手を浴びていました。

異なる地域の人たちも交じり合うことで刺激が刺激を呼び、
みんなが元気になっていくのが実感できるのが「もちよりカフェ」です。

せたカフェ関連の新らしいお知らせでは、念願のHPがスタートしました。
現在はせたカフェの紹介とイベントスケジュール(カレンダー)だけの公開ですが、
これからネットワークや地域のケア情報ページをつくっていきます。一度、ご覧ください。

せたカフェのHP

次回の「もちより」は8月26日です。
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第12回「認知症カフェ」の報告

成年後見制度をわかりやすく

司法書士の村山澄江さんに「成年後見制度」をわかりやすく話してもらおうと
企画した12回目の「認知症カフェ」。
実際に相談や後見業務を数多く行っているだけに、リアルな成年後見事業も次々と飛び出して、
今までイメージがつかめなかった人たちにも、納得できるトークだったと思います。

村山さんには、今回、こんな質問をしました。

① 相談件数200件以上の村山さん、成年後見関係ではどんな相談が多いですか? 
実際にどんな人の後見をしていますか? 引き受けた例、引き受けなかった例の具体例をお話ください。
そもそも、村山さんが後見業務をやろうと思ったきっかけは何でしたか?

② 認知症の人がなぜ成年後見制度を利用するといいのか、具体例を出しながら説明ください。

③ 法定後見と任意後見の違いと利用状況を教えてください。
弁護士、司法書士、社会福祉士の違いについて。
どういう人がどういう後見を使うといいのか、助言もお願いします。

④ 任意後見で大切な点(3点セット=任意後見契約、委任契約、遺言を含む)について、説明ください。

⑤ 費用についてお聞きします。相場、手続きの料金、任意後見がスタートする前の料金などを教えてください。
最近、後見人の使い込みが取り上げられていますが、その対策などもお教えください。

⑥「後見業務をやっていてよかった」と、村山さんが心から思ったケースがありましたら、教えてください。

利用のケースでいちばん多いのは、「銀行の手続きができなくなったこと」だとか。
以下、「不動産を売却して施設や入院費にあてたい」「相続が発生し、相続人の中に認知症の人がいる」
「詐欺被害から守りたい」「親族による年金などの使い込み」「子どもに障害がある」
「おひとりさまの老後が心配」と続く。

村山さんが成年後見業務を始めたのは、おばあちゃん子だったという自らの体験から。
自分がかかわることで高齢者の問題を少しでも減らすことができたら、という思いがあるそうです。
ケアマネジャーや医師とも連携を取って後見業務を行っている、という言葉に、
参加者が大きくうなづいていました。

次回から「認知症カフェ」は3年目に入ります。

13回目(9月11日)のゲストは認知症ケアの良さで知られる
練馬区のグループホーム「きみさんち」の管理者、志寒浩二さん。
認知症ケアで大切なことを話してもらいます。

8月14日の「介護家族のための実践介護講座」は、
いつもと少し趣向を変え、認知症にかかわる人たちによる座談会を行います。
こちらもお楽しみに。


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