夕焼け金魚 

小説もどきや日々の出来事
小説のネタ控えです

夫婦けんかなんか

2017-05-20 | 創作
最近は近所で夫婦けんかしたとかの噂は聞きませんが、昔は派手なケンカがあって、近所でも噂になる夫婦いたものです。
開いてる玄関から茶碗やコップが飛び出してくるとか、家の中で怒鳴り合っている声が丸聞こえになったりして、今から考えると信じられないような光景があったのです。
これは近所付き合いが無くなったのと、家の構造状防音がよくなって、家の中の音が外に漏れなくなったからなのでしょうか。
先日、借家の様子を見に行ったときです。
挨拶をして玄関を開けると、ご夫婦が居間でにらめっこというか向き合っていたのですけど、一言も交わしていないのです。
ただならぬ様子でどうしようかと思ったのですけど、このまま帰るのも気になるので奥様に声かけてみたのです。
そうすると凄い勢いで話し出したのです。もう、堰を切って話すとはあのときの奥さんのことを言うのでしょうね。
居間までの夫婦生活における不平不満が一気に噴き出したのです。
新婚旅行の時、旦那独りだけでホテルのバーで酔い潰れて、新婚生活の最初が酔っ払った旦那の世話だったという事も聞かせていただきました。
「そんなことまで、金魚さんに言わなくても」
「いいえ、貴方はいつも自分かってで、私のことなど何も考えてくれないの」と言って泣き出すのです。
私的には、奥様も話し疲れたので泣き出したのかなと思ったのです。
色々話されたのですけど、ケンカの原因が分かりませんでした。
「ところで、ケンカの原因は何だったのですか」と旦那様に聞くと「冷蔵庫です」と言うのです。
「冷蔵庫ですか、どうして冷蔵庫でこんなケンカに」と聞いたのです。
ケンカの原因は冷蔵庫の容量だというのです。
奥様は今使っている物より、もう少し大きめの物が良いと言ったのを、旦那様が今の容量で十分だと言ったのが原因だそうです。
冷蔵庫の容量がもう少し大きかったら、毎日の買い物が、一日おきでも良くなると奥様が言ったのを自分が楽したいだけだろうと言ったそうなのです。
これはダメですね。これは奥様が怒ります。
旦那も売り言葉に買い言葉で、収拾が付かなくなっているところに私が来たようです。
「旦那さん、ちょっと外に出て話しませんか。奥様も短気を起こさないように、荷物まとめて帰りますなんて言ったらダメですよ」と言って旦那と二人で外に出ました。
外に出て玄関のドアを閉めると同時くらいで「金魚さん、どうしよう。本当に荷物まとめてなんて言われたらどうしよう」と私の腕を取って今にも泣き出しそうな声で言うのです。
「でしょう、旦那さんが困っているようだったので、言ってみたのですけど良かったでしょう。今、中に入って奥様に話を聞きますから、暫く待っててください。夫婦喧嘩は奥様次第なのです。でも、これ高くつきますよ」と言って家の中に入りました。
玄関から入ってドアを閉めると同時に奥さんが私の方ににじり寄ってきました。
「金魚さん、どうしましょう。あの人、出て行けなんて言ってないでしょうね」というのです。
「いえ、怒ってらっしゃることは確かですね、奥様もほどほどの処で助け船出さないと、旦那さん逃げ場がありませんよ」
「そんなこと言っても、好きな物買いなさいと言えばそれで良かったのに、グダグダと言い訳ばかりして、そのうち私が我が儘だとか言わなくても良いこと言い出すから、私も我が儘は貴方の方だと言わなくなって、どうしましょう」と言うのです。
「それでは冷蔵庫は貴方の好きな物を買うと言うことと、バッグでいかがですか」
「バックより服の方が、バックは適当に買えるけど、洋服となると目立つからなかなか買えなくて」
「では、冷蔵庫と洋服、奥様の好きな物を買うという事でよろしいですか」
「はい、でも、あの人が謝るのが前提ですから、金魚さん」と言うのです。まぁ、これでなんとか収まるみたいです。
外で独りで立っている旦那様は、通りを通る近所の人にジロジロ見られて、恥ずかしい思いもしたようです。
旦那様に多少誇張も交えて奥様の怒りをお伝えして「ここは旦那様が折れないと、奥様、本当に帰っちゃいますよ。今時、実家に帰ると事が大きくなって、本当に離婚という事になりますから、頭下げてください。後はまぁ冷蔵庫は言うとおり買うのはもちろん、奥様の欲しがっている物、何か買ってあげることですね。何が欲しいかご存じですか」と聞くと「いや、鞄かな」というのです。
「ダメですよ、女の方は気持ち切り替えるのは洋服ですから、好きな洋服一緒に買いに行こうかと言えばなんとかなると思いますよ」
「そんなものですか、良かった金魚さんが来てくれて」
もちろんですよ、奥様、私が来る日、知ってて喧嘩しているのですから。
女の人に男が喧嘩して勝とうなんて百年経っても無理ですから。
私がよくそんなこと知ってますねと聞きますか。これ全て私の実体験を次の世代に伝えているだけですから。
最近の人はそんな知恵を知らないから、感情だけで喧嘩して、納め方考えてないからすぐ離婚になっちゃうのですかね。
ジャンル:
その他
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 庭に足跡が付いたときは | トップ | 首つりのマネキンが »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。