夕焼け金魚 

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竪町の鼠憑き

2017-07-15 | 創作
金沢市竪町の横小路にある商家の長屋に下女達が住んでいたが、急に鼠が増えて女中達の衣類や手道具、紙やびんつけ等を食い散らし始めた。
鼠おどしや猫を置いても効果がなかった。
女中達の中で12才になる石坂町の甚助の娘の持ち物だけ荒らされなかったので、この娘が怪しいと主人に訴えた。
主人がこの娘に聞き質したが要領を得ず、親の甚助を呼び家に返したところ鼠の被害が無くなった。
再度、娘に聞くと実は夜になると沢山の鼠が体にまとわりつき、払いのけようとするが、いつの間にか自分が何をしているのか分からなくなるという。
皆さんが言う鼠の事は、自分の事ではないかと思ったが恐ろしくて言えませんでした。
どうぞ堪忍して下さいと言ったという。
加賀奇談考では、作者麦水の言葉として、これはみんながこの娘をいじめて、娘がいじめられた事に対する仕返しとしてみんなの衣類や手道具を投げ散らかしたのだと述べています。
待って下さい。いじめられた人が堪忍して下さいと言うでしょうか?
もう実家に帰って来ているのです。
いじめられる心配がないのならば、同輩に対して恨み言の一言でも言うのではないでしょうか。
また、いじめた方も追い出しても、あの子は手癖が悪いなどと悪い評判を立てるのではないでしょうか。
加賀奇談考では両者が傷つかないようにとの配慮として、鼠に取り憑かれたとしているようですが、どうでしょう。
両者傷つかないようにするなら、何事もなく噂話にもしない方がいいのではないでしょうか。
あえてこのような話を広めたというのは、何かを隠すためにみんなの気を引くような噂を広めたのではと思うのです。
何を隠そうとしたのでしょうか?
宿下がりした少女は12才です。少女が鼠付きよりも、もっと隠さなければならない事。
加賀奇談考でも鼠が人に取り憑くなんてと聞いたことがないと疑問視しています。
鼠が衣類などを食い散らしたというのも、どうでしょう。
鼠は雑食性ですから、衣類も食べますがやはり食べ物を食べる方が考えやすいのでは。
そう、食い散らかしたのは箪笥や手道具の中にあった女中達の食べ物というかお菓子だと思うのです。
それが話が伝わるうちに道具類に変わっていった。
だとしたら、女の子が夜中にお腹がすいて同輩達の道具箱等からお菓子を盗み食いしなければならなかったほどお腹がすいたのです。
女の人が突然過食になる理由は。
そう、それは妊娠ではないでしょうか?
12才の嫁入り前の娘です。
現在と違ってできちゃった婚などすると、ふしだらな娘と言われ、親も肩身の狭い思いをした江戸時代の話です。
鼠付の話を広めれば娘が家の中に閉じこもっていても不思議はありません。
では、なぜ同僚さえも巻き込んで話を広めたのか?
それはこの商家の主人が娘の相手だったのではないでしょうか。
それだから、娘も女中達も口裏を合わせたのでしょう。
娘も世間が噂に冷めた頃、別の場所で旦那の世話になったと思います。
鼠付の話が無ければ、主人と下女の不倫などと騒がれて、主人も好奇の目に晒されたと思います。
それに奥様からも少女を守ってやらなければなりません。
少女の妊娠を一番隠したかったのは主人だったかも知れません。
娘と女中達をお金で言いくるめれば、この程度の噂話作れます。

昨日、渡辺謙の不倫会見がありました。
女のレポーターの方に色々言われて困っていました。
素直に、困っているというのも手ですね。
まさか、渡辺謙が狐に憑かれてついなんて言ってもダメでしょうね。


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