経済データおたくの世迷言 by Research76 ーグラフでみるアジア・日本経済

経済動向・データを独断と偏見で読み解きます。
統計やイベント発表に合わせて不定期に書いていくつもり。

*米大統領選挙の為替・株式相場への影響は?

2016-10-16 16:54:12 | 政治


2000年、2008年の選挙は世界経済ショックと鉢合わせ

―米国の大統領選挙が近づいています。為替、株価など市場の動きは、世界経済のファンダメンタルズの動きに大きく影響されますが、大統領選挙は固有の影響を持つのでしょうか。2000年以後、過去4回の選挙を振り返ってみたいと思います。


―2000年の大統領選後は、為替は円安に動きましたが、株価は大幅に下落しました。ITバブル崩壊の悪影響が見られます。かなりの接戦だったこともあり、新大統領が決まるまで時間を要したことでも注目された選挙です。日本経済は2000年11月が景気の山となっており、その後02年1月まで景気後退局面に入りました。株価は年初の19000円台から年末には13000台へ大きく下落しています。

 


―2004年の大統領選直後は為替は円高に動きますが、後に円安に転じています。一方、株価は上昇しますが、その勢いはすぐに失われています。日本経済は2002年2月から08年2月まで続いた戦後最長の拡大局面にありました。



―2008年選挙後は、為替は徐々に円高方向に動きました。それに合わせて株価も徐々に下落しています。同年9月に発生したリーマンショック直後の選挙でした。同年の株価は一時1万4000円台の高値を付けますが、年末には8000円台まで下落しました。「有事の円買い」もあり、為替は長期の円高基調に入っていきます。日本経済も09年3月まで後退局面に入ります。


―2012年の選挙後は、為替は円高が進み、その後反転しました。株価もそれに合わせて下落のち上昇となっています。2012年為替は1ドル=76-80円の史上最高の円高水準で推移、株価も1万円以下で推移しました。日本経済は11月に景気の谷を付けた後に、12月から回復局面に入っていきます。

世界的経済ショックは8年周期?

選挙後数日の動きに限定して見れば自由貿易色の強い共和党が勝った場合は円安方向(08年はそうではありませんが)に、より保護貿易色が強い民主党が勝った場合には円高方向に動く傾向がある—とあえて言えば言えるかもしれませんが、大統領選挙に固有の相場の動きは明確には確認されませんでした。

―今回の選挙では、どちらもTPP反対など、以前に比べて保護主義的になっているようです。世界一のGDP・需要を持つ米国が保護主義的になると、世界的な景気停滞も長引く恐れがあります。

―ITバブル崩壊、リーマンショックなどの世界経済への大きなショックが8年ごとに起きているのは偶然でしょうか。7-8年安定期が続くと、その歪みが経済に蓄積されてくる—との説もあります。リーマンショックから8年目、今年から来年にかけての動きを注視したいと思います。

本日もお付き合い、有難うございます。

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