投資情報「経済データおたくの世迷言」

経済・市場動向や要人の運勢など、投資に影響を与えそうな情報を九星気学、そして独断と偏見で読み解きます。

中国の第2四半期GDPは伸び率鈍化へ、持ち直し局面は終了

2017年06月15日 | アジア

IMFは今期見通しを上方修正

国際通貨基金(IMF)は先日、中国の今年の成長見通しをこれまでの6.6%から6.7%へ引き上げました。また中国の5月の鉱工業生産は前年比+6.5%となり、市場予想の+6.4%を上回りました。こうしたニュースに接し、中国経済復活を期待された方もいるかもしれません。しかし統計をより詳しくみてみると、7月中旬に発表予定の第2四半期GDPは、第1四半期よりも伸びが鈍化してGDP加速局面の終了が確認されることになりそうです。

先日発表された生産、固定資本投資、小売総額をみると、長中期的には緩やかな鈍化傾向が継続しており、足元では一進一退の動きであることが確認されます(C1参照)。生産設備の過剰が問題になっているので、固定資産投資の鈍化は結構とも言えますが、それに代わって経済のエンジン役を期待されている小売りも今一つ元気がありません。

こうした経済活動の不活発化を反映して、中国GDPの前年比伸び率は徐々に低下、2015年第3四半期にはついに+6.9%と+7%を下回りました。その後、+6.7%まで低下しましたが、小型車減税などの政策効果もあり2016年第4四半期は+6.8%、2017年第一四半期は+6.9%と伸び率が高まりました。これにIMFの見通し引上げが加わり、中国経済再活性化への期待が高まりそうな雰囲気になっています。

3指標、第2四半期GDP伸び率鈍化を示唆

しかしResearch76では、第2四半期GDPは前年比+6.7%程度と、第1四半期の+6.9%から鈍化し、また2四半期続いたGDP持ち直し局面も一旦は終了すると見ています。

鉱工業生産、財新PMI、国家統計局PMIの3指標が中国GDPと強い相関を持つことが知られていますが、既に4月、5月の数字が出ています。それぞれのデータの4-5月平均の数字を算出すると、生産が前年比+6.5%、財新PMIが50.0、国家統計局PMIが51.2となり、すべてのデータが第1四半期の数字(それぞれ+6.7%、51.3、51.6)を下回りまわっています(C2参照)。特に財新PMIは2016年第2四半期の49.1以来の低水準にとどまりました。

6月分の数字が出ていないので確定的なことは言えませんが、第2四半期GDPの伸び率が鈍化する確率がかなり高くなったとは言えそうです(C3参照)。


GDP減速の要因ですが、中国政府が不動産バブル潰し、卸売物価抑制、通貨防衛のために行っている引き締め気味の金融政策が影響しているとみられます。また小型車への減税が縮小された影響も無視できません。

第2四半期GDPの伸び率鈍化は不可避と思われますが、今年秋に5年に一度の共産党大会が開催されることを勘案すれば、第2四半期GDPが政府の今年の目標である+6.5%を下回ることは想定できません。意地でも6.5以上の数字を出してくるでしょう。とりあえず今後発表が予定されている6月分統計に注目していきたいと思います。

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