投資情報「経済データおたくの世迷言」

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どっちが上? チックとキース

2016年10月08日 | 芸能スポーツ


  
チック・コリア(左)とキース・ジャレット

○ともにマイルスデイビスのバンドで成長、1970年代前半に地位を築く
○ともにジャズ界第一線で注目されるも、演奏スタイルは対照的

チック、キースと聞いてピンときたかた、ジャズファンですよね。今回は初のジャズネタです。第1弾として、ジャズ界の2大スーパーピアニストであるチックコリアとキースジャレットの焦点を当てます。

ともにマイルスバンドで成長

―現在、ジャズ界で人気を2分、比較されることが多いチックコリアとキースジャレットはともに、1970年代前半に前者は「Return to forever」で、後者は「Koln Concert」でその名を不動のものにしました(ともにyoutubeで聴くことができます)。

   
「Return to forever」 と 「Koln concert」、ともに透明感あふれる演奏が聴かれる

―ともにマイルス・デイビス・バンドのピアニストだった過去があります。1960年代のマイルス・グループのピアニストはハービーハンコックでしたが、チックはその後釜となります。その次にキースが加入しました。

―この両者がマイルスバンドで共演したCDが「Miles at Fillmore」です。1970年頃の演奏ですが、チックがエレクトリックピアノを、キースがオルガンを弾いていますが、「Return to forever」や「Koln Concert」からは想像できない過激かつ混沌とした演奏で、残念ながら入門者に勧められるものではありません。2人のキーボードが激しくやりあっている姿が記録されています。


マイルスの「At Fillmore」、チックとキースが壮絶なバトルを展開

対照的な性格・演奏スタイル

―この2人、どちらがうまいのか?ということでよく話題になりますが、おそらくチックの方がうまいと言う人が多いだろうと思います(ここでは両者ともに、主にピアノトリオという演奏スタイルで比較したいと思います)。というのは、チックの方が強弱のメリハリが効いていますし、演奏もいわゆる「決め」(演奏者全員が一体となって、音を合わせて盛り上げること)を多用、劇的な効果をあげることに成功しているからです。こういう凝った演出に長けているのは、チックが過去にビッグバンドを指揮したことも影響しているのでしょう。

―一方、キースはチックに比べるとメリハリがなく、とりとめもなく弾き続けるという印象を受けます。これは、彼がソロピアノによる即興演奏を得意としていることと関係がありそうです。彼の率いるトリオ(スタンダーズ)は、ベーシスト、ドラマーともに何と30年以上も変わっていませんが、演奏のパターンはいつもほぼ同じ。キースがソロピアノを弾くがごとくに演奏しはじめ、ベース、ドラムがそれを追いかけるようにして合わせていくというものです。チックのような演出はほとんどありません。

―性格も大分違っています。チックは人懐っこく、ステージから聴衆に話しかけることが多々あります。過去にも、かなり多くのミュージシャンと共演してきています。また聴衆の反応は気になるらしく、聴く人への配慮を怠りません。「ライブでは視覚的要素もあるので、1曲を長めに演奏するが、CDではそうした要素がないので短めにしている」との発言を読んだことがあります。1曲で1時間もの演奏を続けた末期のジョン・コルトレーンなど、演奏が長すぎて聴衆を辟易させるミュージシャンもいますが、チックについてはそういうことは無さそうです。また「Spain」「Bud Powell」など、彼の曲の一部は多くのミュージシャンに演奏され、一種のスタンダード曲になりつつあります。

―キースは上でも述べたように、同じメンバーと30年以上共演してきましたが、それ以外は原則としてソロピアノだけです。結構、気難しい人らしく、聴衆が大きな音をたてて咳をしたため、演奏を中断した—とのエピソードも聞いたことがあります。スタイルとしては人の評価をあまり気にせず「唯我独尊」「孤高」の中で演奏しているようです。チックよりはKYとは言えるでしょう。彼の曲でスタンダードになっているようなものは残念ながらほとんどありません。

―こうしてみると、チックにとっては聴衆とのコミュニケーションが重要、キースの方は、あくまで自分の音世界に没入することが優先されているように感じます

一般聴衆とは異なったプロの見方

―先ほど「チックの方がうまいと言う人の方が多いだろう」と書きましたが、プロの見方は違っているかもしれません。バド・パウエル派ピアニストの秋吉敏子氏はキースの方を買っているようです。またマイルスは、死ぬ直前に「もう一度、共演できるとしたら、誰を選ぶか」との質問に対して、キースを挙げています。

―私自身は、テクニックや作曲ではチックが上と感じますが、頻繁に聴いているのはキースの方です。なぜかと聞かれると明快に答えられないのですが。もしかしたら、キースの方がよりスタンダード曲をより頻繁に弾いているからかもしれません。

―スタンダード曲のテーマを演奏する場合、キースは原曲に忠実に弾くことが多いのですが、チックの場合は、お得意の「決め」を多用して、かなりデフォルメを加える傾向があります。

― キースのCDで「Personal mountains」というのがあります。1979年の東京でのライブですが、私も行ったコンサートなので、私の拍手も録音されているはずです。こういうのは結構嬉しいですよね。演奏自体は良い意味で「緊張感」あふれる内容です。


キースの「Personal Mountains」 

※プロフィールでジャズファンだと自己紹介しましたが、筆者の演奏にご興味ある方は以下をご覧ください。ベースを弾いています。仲間内のセッションなので聞きづらいところが多々ありますが、お楽しみ頂ければ幸いです。

https://www.youtube.com/watch?v=v1aKR_ymm5M

本日もお付き合い、有難うございます。

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