投資情報「経済データおたくの世迷言」

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予想上回った第1四半期GDP、黒田日銀総裁もニンマリ?

2017年05月18日 | 日銀

ゼロに近づくGDPギャップ

本日発表された第1四半期の実質GDP速報値は前期比年率で+2.2%(前期比+0.5%)となり、市場予想(プラス1.9%程度)を上回りました。脱デフレへ歩を進めたい日銀の黒田総裁もニンマリしているのではないでしょうか。

GDPギャップは5四半期連続縮小へ、脱デフレへ漸進」でも指摘しましたが、GDP成長率が潜在成長率を上回った場合、GDPギャップのマイナス幅が縮小、あるいはプラス幅が拡大します。このGDPギャップの改善は数四半期のラグを経てコアCPIの押し上げ要因になることが知られています。つまりGDPが潜在成長率を上回れば、一定の時間を経てコアCPIの押上げに寄与するわけです。

今回のGDPは年率+2.2%で、潜在成長率(内閣府によると+0.8%程度)を大きく上回りましたのでGDPギャップの縮小が予想されます。+2.2%の成長率と潜在成長率の差を見ると、第1四半期はプラス1.4ポイントとなりました。過去のパターンを踏まえてみると、第1四半期のGDPギャップは、昨年第4四半期のマイナス0.4%から0.2-0.3ポイントほど改善してマイナス0.1-0.2%となり、ゼロに近づくことが予想されます(C1参照)。


こうしたGDPギャップの改善は、ラグを経てコアCPIを押し上げることが予想されます(C2参照)。

GDP押し上げに最も寄与したのは消費

黒田総裁を喜ばせたと思われるもうひとつの点ですが、GDP押し上げに最も寄与したのが消費であったということでしょう。今回のGDPの寄与度をみると、内需がプラス0.4%ポイントと、外需のプラス0.1%ポイントを大きく上回りました。その内需の内訳をみると、消費の寄与度がプラス0.2%ポイントと最大になっています。

第1四半期(1-3月期)とはどういう時期であったのか? コアCPIが前年比プラスに転じ、デフレ脱却へ一歩を踏み出した時期です。プラス圏に入るのは消費税引き上げの影響が残っていた2015年前半以来となります。

物価が上昇に転じると、これまでデフレ状態に慣れ親しんでいた消費者が、財布のひもを引き締める可能性もありました。その結果、企業が必要な値上げを諦めるか、または先送りして、再びデフレ状態に戻ってしまう可能性もあったわけです。

しかし今回のGDPで、消費者が物価上昇(まだ微々たるものですが)の中にあっても消費を減らしていないことが確認されたわけで、おそらくは黒田総裁も安堵していると思われます。

今後、物価が徐々に上昇する中、消費者がどういう行動をとるかが注目されますが、23日に発表される4月の全国百貨店売上が注目を集めそうです。大手百貨店4社の実際の売上を基にして、R76では前年比プラス0.3%程度を予想しています(C23参照)。予想通りになれ2016年2月(プラス0.2%)以来の増加ということで、とりあえず4月は消費の底堅さが確認されそうです。

気になる為替、原油価格の動き

GDPギャップの動きからみれば、コアCPIへの上昇圧力がしばらく続きそうですが、物価に影響を与える要素として、為替と原油価格の最近の動きが気になります。最近の米国の政治経済状況の不透明さからドル安(円高)そして原油安の動き見られます(C3参照)が、その動きがさらに進むと、需給改善で生じた物価押し上げ圧力を相殺してしまう可能性もあり要注意です。

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