この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

拾い物感がハンパない!『パージ:アナーキー』。

2015-09-10 22:28:42 | 新作映画
 ジェームズ・デモナコ監督、フランク・グリロ主演、『パージ:アナーキー』、9/4、Tジョイ久留米にて鑑賞。2015年29本目。


 先週の金曜日の夜、北九州に遠征する前にTジョイ久留米で『パージ:アナーキー』を観てきました。
 面白かったです!遠征前に寄り道した甲斐がありました。

 映画としての面白さでいえば、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』や『ジュラシック・ワールド』には到底敵わないと思います。
 ただ、『パージ:アナーキー』のような映画は、フツーの人は映画館で観ないだろうなという妙な優越感があって、そのせいで面白さが五割増しなんですよね。
 なので、観終わった後、すっごく満足感がありました。

 「パージ」というのは直訳すると【粛清】や【浄化】という意味らしいのですが、作中では「パージの日」という特別な日が設けられ、その日はどんな犯罪をやろうがお咎めなし!というか、逆に犯罪が奨励されるわけです。
 その日一日に犯罪が集中すれば、他の日は平和じゃ~ん、みたいな?笑。

 よくそんな無茶苦茶な設定を考えるなぁと思う人がいるかもしれませんが、実は同じ設定を考えた人はすでにいて、それは誰あろう、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の秋本治氏!
 秋本氏の読み切り作品『武装化時代』が某エンブレム並みにこの『パージ:アナーキー』にそっくりなんですよ。
 さすがに20年以上前の短編作品をパクるとは思えないので、ただの偶然なんでしょうけれど。
 秋本氏はそこらへんどう考えてるんでしょうねぇ。

 まぁいいんですよ、細かいことは!
 面白ければパクリだって構わない!(ほんとかよ?)
 なのですが、今あらためて冷静になって考えてみるとそこまで面白かったかというと正直微妙…。
 間違いなく言えるのは脚本がかなり雑だってこと。
 やりたい放題やっていいよ~みたいな感じだと思っていたのが実はあまり威力の強い重火器は使わないでね~みたいだったり、、、この段階でそーゆーこと、言う?って思っちゃいました。
 他にも黒人の母親と娘がなぜ狙われたのかがよくわかんなかったり(狙われたんだよね?)、終盤の人狩りゲームのルールがすごく雑だったり、重箱の隅を突こうと思ったら片手の指では足りないんですが、でも個人的には好きな映画です。
 人様にはまったく薦められませんが、そういう映画もあるってことです。


 お気に入り度★★☆、お薦め度★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 戯曲『桃太郎・改 いざ、鬼... | トップ | こんなものを作ってみました。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

新作映画」カテゴリの最新記事