この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

前評判ほどは悪くなかった『ファンタスティック・フォー』。

2015-10-10 22:01:10 | 新作映画
 ジョシュ・トランク監督、マイルズ・テラー主演、『ファンタスティック・フォー』、10/10、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2015年36本目。


 自分の中で、SF・ホラージャンルの映画監督はデビュー作こそが最高傑作であることが多いという法則があります。
 その代表例は何といってもアンドリュー・ニコル監督の『ガタカ』ですよ。
 SF好きで『ガタカ』を未見という人はガタカた言ってないでさっさと見ろ!って言いたいですね。
 『ガタカ』は持たざる者の叫びなんですよ。
 見るたびに泣けます。

 さて、SF・ホラージャンルの映画監督はデビュー作こそが最高傑作であることが多い、なんて訳知り顔で言っちゃいますが、実はその法則に当てはまるのってこれまでアンドリュー・ニコルしかいなかったんですよね(それ法則と言えるのか)。
 しかし、今この法則に当てはまる映画監督が新たに誕生しました。
 その名はジョシュ・トランク!
 彼の長編デビュー作『クロニクル』は『ガタカ』同様持たざる者の叫びであり、そして見るたびに泣ける映画です。
 その『クロニクル』の次回作なのですから、『ファンタスティック・フォー』も観らずにはいられません。

 しかし、、、観るのは結構怖かったんですよね。
 なぜかというとこんなに前評判の悪い映画って聞いたことがない、ってぐらい前評判が悪かったですから。
 具体的には【ファンタスティック・フォー 前評判】などで検索してもらうとして、ともかく全米では大コケ、酷評の嵐のこの作品に鑑賞前は戦々恐々だったのです。

 で、実際観ての感想ですが、、、前評判ほど悪くないんじゃない?といったところでした。
 確かに本年のベスト3に入る傑作!!ってわけではなかったですけど、観たことを後悔するほどの駄作ってこともなかったなぁ。
 アメコミ原作でもっとひどい作品もあったと思いますけどね。
 例えば、、、『アメイジング・スパイダーマン』とか『アメイジング・スパイダーマン2』とか。比較の対象が微妙ですが。笑。

 ともかく自分はそれなりに楽しめましたよ。
 主人公のリードと親友のベンとの幼い頃のエピソードなんかは微笑ましくてよかったけどなぁ。
 そんなわけで自分はこの映画を観ても監督であるジョシュ・トランクへの評価を下げようとは思いませんが、彼の置かれている状況を考えると次回作というのは厳しいかもしれませんね。


 お気に入り度★★★、お薦め度★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)。
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