この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

まさに鑑賞するドラッグ!!『ウルフ・オブ・ウォールストリート』。

2014-03-07 23:59:00 | 新作映画
 マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』、3/7、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞。2014年10本目。


 レオナルド・ディカプリオ最新主演作である『ウルフ・オブ・ウォールストリート』、公開一ヶ月を過ぎて、よーやくレイトショーで観てきました。
 何度も観ようとは思ったんですよ。
 まず公開二日目の2/1、この日は映画サービスデーだったので『ザ・イースト』に続いてこの映画を観るつもりでした。
 が、『ザ・イースト』の鑑賞を終え、昼飯を食べてきてからチケットを買おうとしたら、「(自分が観ようと思った回が)満席となっております」という売り子のおねーちゃんの無情な一言(基本的に自分は映画のハシゴをする際、一本目を観てから二本目の映画のチケットを買うようにしています。一本目を観終わった段階で気分が悪く映画鑑賞どころじゃないということもしばしばなので。)。
 三時間近い長尺の作品のチケットが売り切れるとは!ちょっと驚かされましたね。
 次は『スノーピアサー』を観た2/8。この日は確かキャナルが割引キャンペーンをやっていて、鑑賞料金が¥1200だったので出来れば観たいなと思ってました。
 が、『スノーピアサー』から『ウルフ・オブ・ストリート』への上映スケジュールが上手く繋がらず、この日も断念。
 三度目は3/1、この日もやはり映画サービスデーでした。さすがに今度こそ必ず観るつもりだったのですが、午前中佐賀でひな祭りめぐりをしたら疲れが抜けず、家に帰ったら爆睡してやはり観れず。
 で、昨日の夜、四度目の正直でよーやく、よーーーーやく鑑賞が叶いました。
 これだけ苦労して(いや、正確には別に苦労はしてないけど)観に行ってつまらなかったら目も当てられないところですが、、、いやぁ、目茶目茶面白かったです。劇場に観に行って本当によかったです。

 かなり(倫理的に)ひどいお話ではあるんですよ。
 何しろディカプリオ扮するジョーダンは株式ブローカーなのですが、顧客のことなどまったく顧みることなく、ひたすらおのれの利潤だけを追求するような男なんです。
 さらに劇中で九割方はコカインや違法ドラッグなどを決めまくってますからね。ともかく常識的に考えてやるべきではないことをひたすらやり続けるんです。
 でも、それがまた観ていて痛快なんですよ。人間、ここまで自らの欲望に純粋になれるものなのかと感心してしまいます。

 なぜここまで痛快なのか、それは監督であるスコセッシの演出によるのは言うまでもありません。
 実は自分はこれまでスコセッシの監督作を観てそんなに面白いと思ったことがなかったんですよね。 『ギャング・オブ・ニューヨーク』はピンとこなかったし、『シャッター・アイランド』はイマイチ、『ヒューゴの不思議な発明』も悪くはなかったかな、ぐらいでした。個人的にそんなに贔屓の監督ではないので、未見の作品も多いです。
 しかし、この『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は徹頭徹尾自分のツボでした。
 賛否両論激しい映画ではありますが、面白かった!と評価している人の多くは三時間近い上映時間が長く感じられなかったと言うのではないでしょうか。自分も同意見です。

 またジョーダン演じるディカプリオの熱演も忘れてはいけません。
 いやもう熱演とかいうレベルじゃないですよね。ここまでやるか、って感じで。
 実はスコセッシの監督作同様、ディカプリオの出演作もこれまでそんなに面白いと思ったことがなかったんですよね。主演ではないけど、『ギルバート・グレイプ』の彼が一番輝いていたと思います。あとは『タイタニック』は好きになれないし、『インセプション』はディカプリオじゃなくてもなぁって思いますし、そんなわけでやはり未見の作品も多いのです。
 でも本作のディカプリオはディカプリオしか考えられないというほどのはまり役でしたから、アカデミー賞の主演男優賞を彼に取って欲しかったです。

 本作は主役のジョーダンがひたすらドラッグを決めまくる映画でしたが、作品そのものがまさにドラッグのような映画でした。
 DVDになったらまた鑑賞して、この映画にハマりたいと思います。


 お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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