この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

竜馬と龍馬。

2009-12-19 23:27:29 | 新作映画
 劇団ショーマンシップ創立十五周年記念公演『竜馬と龍馬』を観てきました。

 この公演は西鉄ホールという劇場で行われました。
 西鉄ホールは福岡の中心地である天神のど真ん中、おそらく、というか間違いなく九州で一番地価の高い場所にある劇場です。
 この日の席数は300ぐらいだったかな、東京や大阪にある大劇場とは比べ物にならないんだろうけど、それでも創立当時の、キャパシティが30人の小劇場時代を知るものにとっては感慨深いものがあります。
 あの頃は毎月のように公演に通っていて、それは劇が面白かった、というのももちろんあるのだけれど、それ以上に、自分が観に行かなければ誰が観に行くんだ、という使命感みたいなものに突き動かされて観に行ってましたね。
 それが今や西鉄ホールですよ。
 出世したもんだなぁと思わずにはいられません。

 私見ですが、演劇と映画を比べて、完成度だけでいえば、映画の方がはるかに上だろうと思っています。
 そりゃそうでしょう、だって映画は監督が気の済むまで何度でも撮り直すことが可能なんですから(予算的にそれが許されない場合もありますが)。
 映画は、完璧な演技で、完璧なアングルで、完璧な編集されたものだけをフィルムに残せばいい、そう思います。
 一方演劇はというとどんなに完璧を期しても、それはありえないわけです。人間だからミスをするし、思わぬアクシデントも起こる(この日の公演も決して完璧とはいえなかった)。

 じゃ、演劇は映画に劣るのかというと決してそうではありません。
 何故かというと演劇には、映画にはない得られぬファクターがあるからです。
 それは何かというと、ライブ感であり、一体感です。
 それらは映画では逆立ちしても得られぬものです。
 映画は演技者、及び映画スタッフの手によって作られるものですが、演劇は演技者と演劇スタッフだけでなく、観客の存在も不可欠なのではないでしょうか。
 よい演劇はよい演技者とよい演劇スタッフとよい観客が揃って初めて完成するのだと思います。
 そういった意味では、この日の公演は非常によかったです。

 劇の内容に関していえば、劇団の十八番である幕末もので、時代考証はしっかりしてるし、お話はよく考えられていると思いますが、もう一捻り欲しかったかな。
 新撰組が龍馬の手紙を取り違えたことがあまり本筋とは絡まなかったような?
 それに坂本龍馬の暗殺シーンがクライマックスにあるというのに、彼を暗殺したのが誰か、そこに言及しないというのは正直片手落ちのような気がします。
 そこまで望むのはちょっと厳しいかもしれませんね。
 劇の出来自体は上述通り充分満足のいくものでした。
 
 来年は映画だけでなく、時間とお金に余裕があれば、また以前のように演劇を観に行ってもいいかな、と思いました。


   


   


   


 写真は公演終了後、ロビーで撮影したもの。
 上から主演の坂本龍馬を演じた俳優さん(福山雅治ではない)、京都の綺麗どころを演じられた劇団員の方、新撰組隊員を演じられた助っ人さんです。
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