この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

とりあえず今年のベスト1だと思った『エクス・マキナ』。

2016-06-19 21:40:45 | 新作映画
 アリシア・ヴィキャンベル主演、アレックス・ガーランド監督、『エクス・マキナ』、6/18、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2016年20本目。


 毎年40本から50本劇場で映画を観ていますが、これは!と思える映画は1本あるかどうか、ですね。
 というか、これは!と思える1本に出会うために40本から50本、そうでない映画を観ているのだといってもいいかもしれません。
 そして2016年の1本はどうやらこの『エクス・マキナ』のようです。

《ストーリー》
 世界的検索エンジンサイト「ブルーブック」で働くケイレブはある日社内抽選によって社長のネイサンから自宅に招かれることになった。
 彼はそこでネイサンから新型の人工知能のテストに協力して欲しいという申し出を受けるのだが…。
 
 決して疵のない作品ではないんです。
 例えば、世界的なIT企業の社長であるネイサンの邸宅のセキュリティがザル過ぎるだろ、とかね。
 どういうことなのかというと邸宅のロックがすべてカードキーで開閉可能なのですが、このカードキーが他人が使用することが可能というセキュリティの甘さ。今どき韓国製のスマホだってもうちょっとセキュリティがきっちりしてると思います。
 他にもネイサンたちの食事を作っていたのは誰なんだよ、とか、まぁいろいろです。

 ただ、そういった疵が気にならないほどこの『エクス・マキナ』って魅力に充ちているんですよ。
 まずどこがお薦めか。
 それはヒロインである(実はヒロインというのには語弊があるのですが)エヴァを演じたアリシア・ヴィキャンベルの美しさですよ。
 何て言うか、文字通り人知を超えた美しさなんですよね。
 年間何本あるでしょうか、ヒロインが美しいという理由で鑑賞する価値がある映画って。

 二つ目、印象に残るシーンが多い。
 ネイサンがメイドのキョウコと突然踊り出すシーンとかね。唐突過ぎて口がポカーンとなりましたよ。
 あとはネイサンが刺殺されるシーンとかね。あんなにナイフがスッと入っていくのって映画で見たことない…。

 そして何より観終わった直後に、今観た映画のことで誰かと語りたく映画でした。それは良い条件の一つだと思います。
 ちなみに、『10クローバーフィールド・レーン』を一緒に観たk野くんは用事があるとかで帰りましたけどね。うん、一緒に観る映画を間違えたよね、K野くん。笑。
 『エクス・マキナ』の何について語りたいか、、、それはいろいろです。
 命とは何か、機械とは、愛とは、、、本当にいろいろ。
 エヴァが望んだのは邸内から解放され、外の世界に出ることだったわけですが、人工知能であるエヴァがそれを望むだろうか、ということも考えました。
 人間が屋敷内に監禁されていれば、解放を望むのは当然だと思いますよ。でもエヴァは人工知能、所詮は機械に過ぎないのに同じことを望むのか。ネットで世界と繋がっていればそれで充分じゃないのか…。
 いろいろ考えましたね。
 そしてそれだけでこの映画を観た甲斐があった、と思いました。

 本作のDVDが発売されたら購入したいと思います。


 お気に入り度★★★★☆、お薦め度★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)。
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