アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ原作、マーク・オズボーン監督、『リトルプリンス 星の王子さまと私』、11/23、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞。2015年42本目。
3連休最終日は映画を観てきました。
何を観てきたかというと『リトルプリンス 星の王子さまと私』。
自分で言うのもなんですが、何だか自分らしくないチョイスですね。笑。
最初は『クラスホッパー』を観る予定だったんですよ。今月の予定にもそう書いてありますしね。
ただ『グラスホッパー』の評判があまり芳しくないんですよねぇ。同じ伊坂幸太郎原作の『陽気なギャングが地球を回す』を観終わった時、そのあまりの出来の悪さにブチ切れたことがあって、その轍を踏みたくないなと思って別の映画を観ることにしました。
さて、何を観るか、結構迷いました。
『コードネーム U.N.C.L.e.』にするか、 『PAN ネバーランド、夢のはじまり』にするか、『俺物語』にするか、それとも『ラスト・ナイツ』にするか(これはない。笑。)、迷ったのは決め手がなかったからなのですが、結局『リトルプリンス 星の王子さまと私』を観ることにしたのは、上質のアニメを観ることで癒されたかったのかもしれません。そういう気分だったってことですね。
ただ、鑑賞後、残念ながら癒された気分にはならなかったですね。
思っていたような作品ではなかったです。
何だかいろいろとよくわからなくて…。
作中、この作品がいつの時代の、どこの街を舞台にしたお話なのか、説明されることはありません。
ただ、現代を舞台にしたお話だということはさすがにわかります。
冒頭、主人公の女の子が臨むのは名門校への編入試験ですからね。彼女のお母さんはいわゆるお受験ママなのです。
これで1930年代のパリを舞台にした物語だということはないでしょう。笑。
編入試験に失敗した女の子とお母さんは名門校に通える学区へと引っ越すことにします。
格安で家を借りられたのはいいのですが、隣りにはちょっと(というか大いに)変わった老人が住んでいました…。
最初自分はその老人が『星の王子さま』と思しきお話を書いた紙で紙飛行機を飛ばしていたので、てっきり『星の王子さま』を座右の書としているのだとばかり思ってました。
が、違うんですよ。
その老人こそが『星の王子さま』の作者なのです。つまり彼はアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリってことですね(作中そう呼ばれるわけではないですが)。
ですから、映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』はサン=テグジュペリがどのようにして『星の王子さま』を産み出したのかというメイキングストーリーなのです。
そして同時に老人が沙漠で出会った王子との、その後の話を描くアフターストーリーでもあるのです。
一つのお話が、ある作品のメイキングストーリーでもあり、アフターストーリーでもあるのですから、なぜ自分が混乱してしまったのか、おおよそわかってもらえると思います。
さらに混乱を来たすのは、現代を舞台にしたお話であるにもかかわらず、サン=テグジュペリが(年老いてはいるものの)生きているってことです。
フィクションであることは重々承知していても、あれ、このお話っていつのお話なの?って思わずにはいられません(ちなみにサン=テグジュペリが亡くなったのは1944年7月31日のことでした。享年44歳。)
サン=テグジュペリに詳しい人によると、結局この老人は作中『星の王子さま』の作者ではあっても、サン=テグジュペリその人ではなく、サン=テグジュペリの知人にサン=テグジュペリを投影した姿なのだそうです。
ってわからんわ!!
何だか文句ばかり言いましたが、決して悪い作品だとは思いません。
分単位でスケジュール管理をされていた女の子が、老人との出会いによって、人生において本当に大切なものは何かを学び、お母さんに反旗を翻すところなんてやっぱり観ていて痛快です。
それに映像は文句なく綺麗でした。
女の子の現実のパートはCGで描かれ、星の王子さまのパートはストップモーションで描かれていて、凝ってるなぁと感心しました。
鑑賞後、正直疑問に残る部分もあったのですが、おそらく『グラスホッパー』を観に行くよりか高い効用を得られたと思います。
今回はそれでよしとすることにしましょう。
お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)。
3連休最終日は映画を観てきました。
何を観てきたかというと『リトルプリンス 星の王子さまと私』。
自分で言うのもなんですが、何だか自分らしくないチョイスですね。笑。
最初は『クラスホッパー』を観る予定だったんですよ。今月の予定にもそう書いてありますしね。
ただ『グラスホッパー』の評判があまり芳しくないんですよねぇ。同じ伊坂幸太郎原作の『陽気なギャングが地球を回す』を観終わった時、そのあまりの出来の悪さにブチ切れたことがあって、その轍を踏みたくないなと思って別の映画を観ることにしました。
さて、何を観るか、結構迷いました。
『コードネーム U.N.C.L.e.』にするか、 『PAN ネバーランド、夢のはじまり』にするか、『俺物語』にするか、それとも『ラスト・ナイツ』にするか(これはない。笑。)、迷ったのは決め手がなかったからなのですが、結局『リトルプリンス 星の王子さまと私』を観ることにしたのは、上質のアニメを観ることで癒されたかったのかもしれません。そういう気分だったってことですね。
ただ、鑑賞後、残念ながら癒された気分にはならなかったですね。
思っていたような作品ではなかったです。
何だかいろいろとよくわからなくて…。
作中、この作品がいつの時代の、どこの街を舞台にしたお話なのか、説明されることはありません。
ただ、現代を舞台にしたお話だということはさすがにわかります。
冒頭、主人公の女の子が臨むのは名門校への編入試験ですからね。彼女のお母さんはいわゆるお受験ママなのです。
これで1930年代のパリを舞台にした物語だということはないでしょう。笑。
編入試験に失敗した女の子とお母さんは名門校に通える学区へと引っ越すことにします。
格安で家を借りられたのはいいのですが、隣りにはちょっと(というか大いに)変わった老人が住んでいました…。
最初自分はその老人が『星の王子さま』と思しきお話を書いた紙で紙飛行機を飛ばしていたので、てっきり『星の王子さま』を座右の書としているのだとばかり思ってました。
が、違うんですよ。
その老人こそが『星の王子さま』の作者なのです。つまり彼はアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリってことですね(作中そう呼ばれるわけではないですが)。
ですから、映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』はサン=テグジュペリがどのようにして『星の王子さま』を産み出したのかというメイキングストーリーなのです。
そして同時に老人が沙漠で出会った王子との、その後の話を描くアフターストーリーでもあるのです。
一つのお話が、ある作品のメイキングストーリーでもあり、アフターストーリーでもあるのですから、なぜ自分が混乱してしまったのか、おおよそわかってもらえると思います。
さらに混乱を来たすのは、現代を舞台にしたお話であるにもかかわらず、サン=テグジュペリが(年老いてはいるものの)生きているってことです。
フィクションであることは重々承知していても、あれ、このお話っていつのお話なの?って思わずにはいられません(ちなみにサン=テグジュペリが亡くなったのは1944年7月31日のことでした。享年44歳。)
サン=テグジュペリに詳しい人によると、結局この老人は作中『星の王子さま』の作者ではあっても、サン=テグジュペリその人ではなく、サン=テグジュペリの知人にサン=テグジュペリを投影した姿なのだそうです。
ってわからんわ!!
何だか文句ばかり言いましたが、決して悪い作品だとは思いません。
分単位でスケジュール管理をされていた女の子が、老人との出会いによって、人生において本当に大切なものは何かを学び、お母さんに反旗を翻すところなんてやっぱり観ていて痛快です。
それに映像は文句なく綺麗でした。
女の子の現実のパートはCGで描かれ、星の王子さまのパートはストップモーションで描かれていて、凝ってるなぁと感心しました。
鑑賞後、正直疑問に残る部分もあったのですが、おそらく『グラスホッパー』を観に行くよりか高い効用を得られたと思います。
今回はそれでよしとすることにしましょう。
お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)。
実は私も、ちょっと面白そうだなって気になっていた作品です。
最近のアニメの緻密なCGの中に、あの、星の王子様の点々目の(^^)シンプルな顔が混じっていて、なんかいいなあって思いました。
そもそも『星の王子様』は好きな作品なので♪
本来『グラスホッパー』を観る予定だった日に『リトルプリンス 星の王子さまと私』を観てしまったんですよね。
しかし、、、一度観ると宣言したからには観るのが筋というものかもしれませんね。
ちょっと考えさせてください。
『リトルプリンス 星の王子さまと私』は原作が好きなのであれば、観て損はないかと思います。
自分は細かいところが気になるたちなので、いろいろ気になってしまいましたが、Yahoo!映画などのレビューを読む限りは同じことが気になったという人はいなかったっぽいです。