この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

96時間。

2009-08-22 23:56:57 | 新作映画
 製作・脚本リュック・ベッソン、監督ピエール・モレル、主演リーアム・ニーソン、『96時間』、8/22、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2009年31本目。

 最初、この日は映画の三連ハシゴ(同じ日に三本映画を見ること)をするぞ!なんて無謀なことを考えていました。しかし、諸々の事情によりそれが出来なくなったので(単純にアホな理由で懐具合が寂しくなった)、一本を諦め、二本観ることにしました。

 二本のうち一本を『ホッタラケの島』にすることは決定事項のようなものでした。すでに前売り券を購入していたので。
 で、もう一本を『96時間』にするか、『南極料理人』にするか、少し迷ったのですが、テレビブロスの映画レビューで高評価だったのを信じて『96時間』を観ることに決め、金曜日にコンビニで前売り券を買いました。

 当日の朝になってダラダラと二度寝をしてたら、地元のTジョイ久留米(車で二十分ちょっと)での午前の『ホッタラケの島』の上映時間に間に合わなくなり、Tジョイ久留米よりはやや遠いワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野(車で四十分弱)で観ることにして、向かいました。
 筑紫野に着いて、チケット売り場で前売り券をチケットと交換してもらおうとしたら、売り子のお姉さんが「この前売り券ではご覧になれませんが・・・」って言うんですよ。
 そんなわけないだろ、、、と思ってよく見たら、『ホッタラケの島』の前売り券はTジョイ限定のものでした。
 ・・・・・。
 うわっ、やってもーた!!!
 地元のシネコンで公開されるから、間違いなくここで観るだろうと思ってTジョイ久留米で劇場限定の前売り券を買ったんだった。
 そんなわけで土曜日は『96時間』だけを観ることになりました。

 これでもし『96時間』がつまらなかったら、ほんと、最悪な土曜日になるところだったのですが、、、いや、めっちゃ面白いよ、『96時間』!!
 先週『トランスポーター3』を観たばかりで、リュック・ベッソン作品だからという理由で公開日前日まで観るかどうか迷っていたのですが、ほんと観てよかったです。
 今年観たアクション映画では一番、ついでにいっておくと『トランスポーター3』の百倍、『G.I.ジョー』とは比べ物にならないぐらい面白かったです。
 サマーシーズンに実写のアクション映画を観ようと思ってる人には超お薦めです。

 まぁでもまったく不満を覚えないかというと残念ながらそういうわけでもなくて、、、以下不満点をちょっとだけ書きます。結末にも触れているのでこれから観に行こうと思ってる人はスルーしてください。

 主人公のブライアンが人身売買組織のアジトに侵入して、誘拐された娘キムが出品されているオークションに出くわします。とりあえずキムを競り落とし、入札部屋から出る際、彼は何者かに頭を殴られ、気絶してしまいます。
 待て待て待て。
 敵組織の最深部に侵入しといて、CIAの元凄腕エージェントが何を気絶させられてんだよ。ドアの外に人がいないかどうかなんて、まず注意しなければいけないことの基本中の基本じゃないのか?(『トランスポーター3』でも主人公があっさりと気絶させられてしまうシーンがあったけど)油断するような状況じゃないだろ?

 というのは重箱の隅なのかもしれないけど、本作の最大の矛盾はその結末にあります。
 娘を救い出したブライアンは何事もなかったかのように娘と一緒にフランスからアメリカに帰国しちゃうんですよ。
 誘拐された娘を救うという大義名分があるとはいえ、手段を選ばずやりたい放題にやった、おそらくはその手にかけた死者の数は十人を下らないであろう主人公が何も罪を問われずに帰国出来るっていうのはいくら何でもおかしい。ありえない。ハッピーエンドすぎる。
 ここで自分は観ていて若干白けてしまいました。
 自分が監督(脚本家)だったら次のような結末にします。

 死闘の果てに愛する娘キムをその手に取り戻したブライアン。
 泣きじゃくるキムを優しくなだめながら、ブライアンはおだやかな笑みを浮かべる。
「どんなときだってお前を守ってみせるってパパは言っただろう?」
 そういいながら彼は一枚の名刺をポケットから取り出し、娘に握らせる。
 これは?訝る娘に彼はこう説明する。
「この名刺はお前が夢を叶えるためのチケットだ」
 こんなときにどうして、と困惑するキムに、ブライアンはもう一度優しく微笑む。
「パパは・・・、どんなときだってお前のことを見守っているからな・・・」
 そういいながらゆっくりと崩れ落ちるブライアン。
 足元には血溜まりが広がっていく・・・。
 キムの絶叫が船内に響く。

 数ヵ月後、ブライアンが渡した名刺を手にボイストレーナーの家を訪ねるキム。
 彼女は何度も深呼吸を繰り返し、勇気を振り絞り、ドアをノックする。
 ドアがゆっくりと開かれる。
 そしてエンドマーク。


 この終わり方だったら絶っっっ対泣けたと思います。
 今年観たアクション映画の、という括りではなく、今年観た映画のNo.1だったかもしれません。
 本当に惜しいなぁ。
 まぁリュック・ベッソンの映画でここまで楽しめたことでよしとするべきなんでしょうけれど。

 お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)。
 
 次回鑑賞予定は、というか、今週末こそは『ホッタラケの島』を観に行かなくっちゃなぁ・・・。
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4 コメント

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Unknown (デヴォン山岡)
2009-08-25 09:46:23
最高に面白かったっすね、コレ。
せぷ殿の解せない部分は、おそらく100人中100人が例外なくズッコケたと思いますね。

ただ、ベッソンらしいと言ってしまえばそれで納得できるってとこが、リュック・ベッソンが天才と呼ばれる所以なのではないでしょうか!

「ベッソンらしさ」あってこその『96時間』。
「ベッソンらしさ」なくしてこの傑作は生まれなかったのだ!なんてね。
ベッソン本人が負け惜しみのように連呼してそうで怖いですよね。

とにかく、俺の中ではこの作品本年度ベスト当確ですね。レビュー書きますんでドーン!と読み捨ててください。
面白かったですよね。 (せぷ)
2009-08-25 22:38:33
面白かったですよね、『96時間』。
自分も本年度のベストテンには確実に入ると思います。
これでもし本文に書いたような結末であれば、本年度どころか、オールタイムベストテン入りさえ狙えたんですけどね。
残念でなりません。
Unknown (デヴォン山岡)
2009-08-26 11:54:38
しかし、言わせてもらうと、本文のせぷ殿の結末だったら、俺は逆に怒ってると思いますね。

あのラストは素晴らしいと思うんです。
安易に父親を殺さないところに、この作品のでっかい核があると見ました。

父親の「娘を思う気持ち」は最強でなくてはならないという確固たるメッセージと、いつまでもレオンをやってちゃイカンというベッソンの大いなる成長(というか退化)が見て取れるわけです。

これが最良の結末と考えれば、この作品への愛情もより一層湧いてくるってもんですよ。
ダメですか?笑。 (せぷ)
2009-08-26 22:55:53
あれぇ、ブライアン、死んじゃったらダメですか?笑。

自分がこの作品において結末がブライアンの死であることが望ましいと思うのは、本文でも述べてますが、その方が整合性のある結末であるからです。

さらわれた娘を助け出すためとはいえ、事件とは無関係な女性を撃つわ、何気に政界財界の大物を撃ち殺すわ、あれだけやりたい放題やったブライアンが、無罪放免お咎めもなく、何事もなかったかのように娘と二人でのんびりアメリカに帰国出来るとは思えないのです。

もう一つ、これは自分の願望なのですが、もし死に方を選べるのであれば、愛する人を、これは別に娘に限らず、恋人でも妻でもいいですが、助けるために死にたい、そう思うのですよ。
まぁ現実世界ではそういった機会はなかなか訪れませんが(それ以前に娘はもちろん、恋人もいないですけどね。笑。)、せめて映画ぐらいはそういう結末の作品が好みなんですよ(例えば『レオン』とか『ターミネーター』とかです)。
もし、『96時間』で最後ブライアンが娘の腕の中で息絶えたら、自分はシビれたでしょうね、きっと。

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