この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

中国人の怪獣好きを再確認できた『グレートウォール』。

2017-04-06 21:39:44 | 新作映画
 チャン・イーモウ監督、マット・デイモン主演、『グレートウォール』、3/30、Tジョイ久留米での試写会にて鑑賞。2017年9本目。

 大分旅行に行く前日、試写会で『グレートウォール』を観ました。
 試写会って案外立ち位置が難しいですよね。
 絶対に観たくない映画であれば試写会でも観たくないし、逆に絶対に観ると決めている映画であればだいたい前売り券を買っているので試写会に行く必要はないですから。
 結局試写会が有り難いのは、観るかどうか決めかねている映画を観る機会を与えてくれるってことでしょうか。
 『グレートウォール』、試写会で当たらなければ絶対劇場で観ることがない映画だったと思うので、試写会を行ったスポンサーには感謝したいですね。

 さて、スポンサーには感謝したいですが、作品の評価となると話は別で、『グレートウォール』、かなりデタラメな映画でした。
 何がデタラメかといって、万里の長城が作られたのは、六十年に一度来襲するモンスターを撃退するため、っていうんですからね。そのデタラメさはあっぱれと言ってよいです。

 結局この『グレートウォール』って、中国人が、「中国を舞台にした怪獣映画が観たい!」という要望の元に作られたとしか思えない中国バンザイ映画です。
 もちろん主役はマット・デイモン扮する西洋人のウイリアムなのですが、それすらも本当はオール中国人キャストで行きたいところだけれど、それだと世界配給が難しくなるから、一部西洋人も出しておくか、みたいな妥協が見え隠れするというか、、、考えすぎですかね?笑。

 そういえば『パシフィック・リム』のパート2が製作されることが決まったのも中国での興行収入が良かったからですよね、確か。
 どんだけ中国人って怪獣好きなんでしょうか。

 デタラメな映画だとか、中国バンザイ映画だとか言いましたが、別に悪口を言っているつもりはないのです。
 怪獣好きな国民が、自国を舞台にした怪獣映画を観たい、と思うのは当然の欲求ですからね。
 むしろ、こんなに中国人は怪獣が好きだったのか!という嬉しい驚きすら覚えます。
 ただ、翌日観た『キングコング 髑髏島の巨神』の方が娯楽作として遥かによく出来ていたので、どうしても辛口の評価にはなってしまいますが…。
 中国人にはこれからも面白い怪獣映画をバンバン作って欲しいものです。


 
 お気に入り度★★☆、お薦め度★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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