八光流柔術 八方会

八光流柔術は体を巡る経絡について学び、自らの体でもってその仕組みを体感できる合気柔術です。

常住死身

2017-03-06 22:02:51 | 日記
葉隠れの言葉の中で、『常住死身になりている時は、武道に自由を得る』という言葉がある。
これは死んだと思っている時は武道が自由になるという意味で紹介されている。
解釈によっては理解が異なりますが、武道において最も良くないのが、
相手に勝とうと思い、力技で攻めている時です。
八光流の初代宗家は、『力を抜け、力を抜け・・・』と門人に常に語っていたと聞きました。
人は相手から強く手を握られると、反射的に力を出してしまう。
これを意志の力でコントロールするのが本来の姿なのだと私は思います。

以前にも紹介しましたが、八光捕りとは、本来、手を取る技ではありません。
力を抜くための基本稽古なのだと古い先生から口伝を受けました。
一度、死んだ身になって完全に力を抜いて稽古してみて下さい。
これが本当に出来るようになるには長い年月が必要になりますが
焦らず、続けてみて下さい。
古の技は、ゆっくりとコツコツです。
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静岡稽古会

2017-03-05 23:20:59 | 日記
本日、静岡にて三代目による静岡稽古の直伝会がありました。
今回は、かなり多くの人の手を直接取って技を伝授されていましたが
三代目は随分と技の研究が進んでいると感じました。
結局、達人になる人となれない人の境界は、
継続して技を研鑽していけるかどうかということになるのではないかと思います。
身体を自らの意志のまま動かせ、骨を自在に操り、力を完全に抜き切れるようになるには
やはり最低でも10年の歳月が必要になると思います。
宮本武蔵の言葉に「千日をもって鍛とし、万日をもって錬とする。」というものがあります。
これは千日(約3年)で基礎ができ、自然に技ができるまで万日(約10年)必要だという意味です。
八光流の技は奥が深い。技が自然に出来るまで10年が必要になり、本当の意味で強くなるのはそこからです。

稽古の際、つながる感覚が分からないという質問がありましたので
ここに私の解釈を記述しておきます。(あくまで私個人の解釈です。)
まず技をかける際に力を入れておいてはつながる感覚は養えません。
力を抜いても動かせる方向があり、そこから相手の力を捕えていくのです。
相手が力を入れていくと力の流れが相手の腕に現れます。
達人はほとんどの人が触覚が極限まで研ぎ澄まされています。
触覚をもって相手の力の流れを感じ、
あたかも相手とつながったような不思議な感覚を持つことができます。
万人がその領域に達するわけではないと思いますが、稽古をする人は
是非、追及してみて下さい。


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葉隠

2017-02-27 21:55:28 | 日記
武士道とは死ぬことと見つけたり。という有名な葉隠という文章がある。
生きるか、死ぬかで判断を迫られた場合、死ぬほうを選択するほうが
胸が座って進むという意味で紹介されている。
技を稽古するにあたり、このあたりの考え方は重要になる。
相手の手を持っているのですが、持っていることすら忘れてしまう。
技が決まるかどうかはもう考えない。それぐらい力を抜く。
意識は全く違う場所まで飛ばし、身体はただ武道の動きそのものをなぞる。
不思議な事に、このほうが技が極まる。
最初は、色々と考えて稽古して、その後に全てを忘れる。
おそらくただこの繰り返しのみだと思います。

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金剛力

2017-01-15 20:22:28 | 日記
八光流には金剛力と呼ばれるものがある。
初代宗家が残した文献を読んでいたら、その説明が出てきたので簡単に紹介する。
要約すると、完全に身体の力を抜いた状態で姿勢を正し、丹田に貯えられた力を2割程度借りてくることで
発動すると記述があった。
またその際、心身の動きを完全に合わせることが重要であると書かれている。

技の中で最難関なのが、八光捕りと呼ばれる最初に習う技なのですが
面白い事に金剛力が発動する条件が全て含まれている。
正確に述べれば、金剛力が使えないと八光捕りは正しく出来ない。

次回の稽古では久しぶりに基本に戻って説明します。
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稽古開始

2017-01-08 21:21:36 | 日記
明けましておめでとう御座います。本年も宜しくお願い致します。
今年も本部にて始め式が開催されました。

始め式では、色々な地域の師範が集まり、神事と奉納演武をすることが通例ですが、
最近は、演武のレベルが上がっているように感じます。
新横浜に在住の大先生と帰る道中にその話題になりましたが、
特に、3代目は武術そのものを非常によく研究されており、
更なる境地に達しつつあるということが話題になりました。
これから、八光流を習う人は運が良いと思います。
初代宗家から直接技を習った達人の先生が未だ複数存在し、
次の世代を担う武術家が確実に育ちつつある。

古の武術の形をしっかりと残している流派は少ない。
多くの流派は、見栄えに固執してしまい、本来の姿そのものを失ってしまっている。
本来の古武術とは、力やスピードで技をかけるわけではない。
ゼロから一の動作で技をかける。そのために完全なる脱力が必要となる。
また脱力からの動作のため、無駄な動きが一切なく、畳半畳で技を出すことが出来る。

この技の追及に終わりはない。
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