センソウの個人的思い出とかなんか色々

かくれんぼ同窓会における一大イベント「センソウ」の個人的な思い出等を綴ります。いわゆる「センソウ日記」とは少し違います。

成田事変②

2017-11-03 04:40:47 | 成田事変(アメリカ合襲国、セン...
ブラックアウトは、お誕生日大作戦を決行した11日の昼過ぎに、成田空港からアメリカへ飛び立ちました。空港で他国に張られることもなく、一安心一安心。

アメリカ旅行にはセンソウ不参加のカクレンジャーが一人同行していましたが、他国に情報を漏らすのは、非参加者からの協力となりあからさまにルールに抵触するのでブラックアウトも念を押してくれたそうで心配不要。ブラアウはアメリカから他国への煽りをちょくちょく織り交ぜた人気掲示板連載『黒人日記』を現地滞在中に発信していましたが、さすがにまともな手掛かりもない状況で他国がアメリカまで出張してきて襲撃を受けることは考えづらい。

となると、問題は帰国時です。成田は場所点が高い上に帰国時には二倍期間に突入しているため、このタイミングでの襲撃は絶対に避けたいことでした。横浜在住のブラアウがアメリカからの帰国便で降り立つ空港が成田であることは、誰にでも分かります。我々を目の敵にしている四カ国としては、ここでブラアウを撃つことが出来れば願ったり叶ったりのはずです。

しかし、これも前述の通り同行者からの情報漏えいのリスクはなく、他国が帰国日時について何の情報もないまま成田まで来ることもほぼあり得ません。成田空港のような地理的に遠く、しかも不便な場所に来るのはそれだけで多くの犠牲を払うことになりますが、あてずっぽうで行ってブラアウの帰国のタイミングに鉢合わせするような万に一つもない可能性に賭けるのはあまりにも非現実的ですし、ブラアウが来るまで執念の無限張りを続けるにしても、成田は数日間も過ごせるような施設に恵まれた場所ではありません。それにそもそもが、時間制限のある爆弾を抱えてそのような非現実的な作戦を行うなど愚の骨頂です。それによって、他のもっと現実的な襲撃チャンスを幾つも潰して自分たちの首を絞める結果になるのは火を見るよりも明らかですから。


以上の理由から、アメリカ合襲国内では帰国時の襲撃リスクについても楽観ムードが流れていました。ブラアウは襲撃されることなく無事帰国して、我々は優勢を保ったままブラアウも復帰した万全の態勢でセンソウ終盤戦に突入できるとみんなが思っていました。

それよりも警戒されていたのは、パイパンです。四カ国連合のグループラインの名称が「1223」だという噂がまことしやかにささやかれていたのですが、その名称の由来については全くの謎でした。可能性がありそうなのは12月23日に何らかの合同襲撃計画(おそらくアメリカへの)があり、それに照準を合わせているというアメリカにとっては恐るべき事態でしたが、パイパンが幹事長を務める人物研究会の講演会イベントがその日に予定されていたのです。

結構大きなイベントらしく、大々的にビラ配り等で告知がされており、パイパンがそのサークルの幹事長を務めていることを知っているカクレンジャーは少なくありません。もちろん、幹事長たるパイパンがその予定を切ることが出来る訳がありません。

いくら「お誕生日大作戦」でポイントを稼いだとはいっても、その日に総力を結集した四カ国合同襲撃(仮爆弾ルールがあるので四カ国に同時に襲われる可能性も十分にありました)が行われたら、そんなもの一瞬で消し飛んで最下位に転落することも起こり得ます。

我々がこのような危機的状況にあることが判明したのが18日で、アメリカのラインは一気に活発化し、何とかここを乗り切る策を練ろうとみんなで知恵を出し合っていました。この時点ではまだ23日まで5日間ありましたし、決して悲観的になっていた訳ではなく、むしろこの試練を乗り越えてやろうと、前向きな雰囲気が漂っていました。


・・・しかし、そんな悠長に作戦を考えてもいられない緊急事態の発生を、国王セシルが突如として告げました。

時間は16時44分。日本人にとっては、なんとなく不吉な刻です。


「スワームでブラアウさんが空港チェックインしたの全てバレてるらしいのでブラアウさんこれ見たら連絡ください。予定では今晩7時に着くみたいです」

「今晩7時に着く」とは、アメリカ国民全体に向けたメッセージで、ブラアウが今晩7時に成田空港に降り立つ予定だという意味です。
二時間後に、成田空港着。そして、その予定がスワームによって他国に筒抜けになっている・・・


アメリカ合襲国、最大のピンチです。

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