バイオ研究 徒然草

林檎の郷から世界へ
バイオ研究および温泉情報 最前線

サワコの朝

2013-03-30 12:11:35 | Weblog

最近、「サワコの朝」がマイブームです。サワコさんはとても涙もろい。今日(小川洋子さんがゲスト)も、ライフイズビューティフルの映画の中で、主人公たちが第二次世界大戦の悲劇の中でも人生をゲームだと思い、楽しく生きようとしている場面をみて泣いていました。

 

小川洋子さんは18で作家を志して上京した時に、佐野元春のアンジェリーナの歌詞を読んで、作家は何も自分の内面を書かなくてもいいのだ、と悟ったという。

つまりは、New Yorkから流れてきたバレリーナについて客観的に書く、ことによって何かを伝えることができる。ことを悟ったというのだ。

 

感性の強い人は、色々なものから、自分で学ぶことができて特なのです。でも、傷つきやすい。諸刃の刃ですね。

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福岡伸一さんの「生物と無生物の間」

2013-03-30 11:33:46 | Weblog

流行からかなり遅れましたが、福岡伸一さんの「生物と無生物の間」を読みました。

予想を裏切っての素晴らしい内容でした。

 

ロックフェラー研究所、ハーバード大学分子生物学研究所で実際に過ごした著者にしか書けないリアルな著明研究者の実像が随所に紹介されていました。

 

中でも印象に残っているのは、ロックフェラー研究所あるいは世界での「野口英世」の評価。死後50年経てから行われた彼の再評価(イザベル ・プレセットによる“Noguchi and his patron”による)によると、彼の業績で今日意味のあるものはほとんどない、のだそうだ。研究によって歴史に耐えうる真実を明らかにすることがいかに難しいのか、考えさせられました。

 

そして、この本でおそらく彼が最も言いたかったこと「生命は動的平衡にある流れである」というところにはグッときました。これは、「シェーンハイマーの発見した生命の動的な状態」の概念を著者がさらに発展したものと思われ、極めて今日的な課題だと思いました(実際に私も大変に興味のあるところです)。この考えを基に、ノックアウトマウスの結果をどのように解釈すべきか、を論ずるところは大きく頷くところがありました。

 

分子生物学をこれから始める人はもちろんですが、ある程度研究歴のある人でも十分に楽しめる内容なのではないかと思います。

詳しくは是非、原著を読んでみて下さい!

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始めてのワイン醸造所探訪

2013-03-30 10:56:51 | Weblog

先日、甲府にいく機会があり、「サドヤ」さんという醸造所に行ってきました。

http://www.sadoya.co.jp/

ここは、実際のぶどう畑とはちょっと離れたところにある醸造所でした。

ワインの熟成が行われている場所に来たのは始めてだったので、感慨深かったです。ここでは1年の樽熟成が行われた後、ビンに詰めてさらに長い年月を熟成させるのだそうです。

 

地下樽倉庫の見学をして、印象に残った話の1つとして、第2次世界大戦中の醸造所をねらった空襲の話がありました。酒石酸が音波防御レーダーの材料として使われているのは知っていたのですが、実際にこの製造を阻止するために空襲があり、ゴムパッキンが燃えて大量のワインが貯蔵庫から漏れ出して無駄になった、という話を聞くとワインが持つ、歴史の1コマを垣間みた気がしました。調べてみると、防御レーダーに使用するロッシェル塩(酒石酸加里ソーダ)は「サドヤ醸造場」が国内で唯一、製造が可能だとのことでした。

http://www.nta.go.jp/ntc/sozei/quiz/1212/answer.htm

 

レストランで味わったシャトーブリヤン1997年もなかなかの美味でした。

地下倉庫です。結構広いことは分かっていただけますでしょうか。

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