薩摩おごじょ

薩摩狂句勉強中です。

第3回にがごい会フォト狂句最優秀賞(課題吟) 決定!

2009-06-30 22:37:19 | 日記
☆第3回にがごい会フォト狂句最優秀賞 おめでとうございます!
 
(課題吟の部)最優秀句

いっきそこ行(い)っどん見えん田舎道(いなかみっ)  扇香

選評:先月の鯉幟という課題は、具体的で、どちらかと言うと的を絞り安い素材だったと思います。それにくらべて、今回の課題は、幅広くいろんな発想・着想の仕方が出来たのではないでしょうか。つまり、イメージが広がりやすかったのではないかと思います。

どちらかと言うと、あまり人間臭さを感じさせない山道という、「俳句的な素材」をいかに「狂句的に」表現するかが、作者の腕の見せどころでしょう。そういう意味では、一徹さんの提供された素材としての写真もユニークで、写真を見て創作意欲をそそられた方も多かったのではないでしょうか。

さて、扇香さんの句は、「近くて遠いは田舎の道」を踏まえたものですが、この写真を見るとそんな言葉を連想させます。なかなか目的地までたどり着けないもどかしさやいらだちまでも伝わってくるような気がします。
しかし、こんな山道を通ることはめったに無い機会です。
木漏れ日の中を歩きながら、新鮮な空気で肺を洗い、心も清められたら最高の気分です。ゆっくりあせらず、田舎道を楽しむのもいいものです。

                黒柱
と評価うけました。嬉しいです。

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1 コメント

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父の思い出 (扇香)
2009-06-30 22:42:58
この山道の画像見ていたら昨年1月に93歳で他界した父を思い出し涙が止まりませんでした。

父の里は山のほうに有り、私の里からは8キロ位の距離。子供の足では大変遠い距離でした。その頃は自家用車も無し。
バスも走っていませんでしたから歩くより仕方なかったのです。
その途中にこのような山道があり、そこを撮影したのではと思ったほどでした。
盆や正月に父の里からの帰り道は夜、街頭もなく、月夜なら明るいのですが、目の前にタヌキが出てきても、わからない位の闇夜は、怖いのもそうですが
眠むたさも手伝ってぐずる私の手を引いて「いっきそこじゃって、きばって歩かんな」と励ます父の声が今も聴こえるような・・

その父の里の家も道路が出来ると立ち退きになり跡形もなくなり(父がなくなって半年後)このような山道も無くなって、舗装されたであろうと。思い出と共に、私の記憶の中・・・

里帰りの度に「わいも きばれね。」と、声を掛けてくれていた父に繋がるような道です。。。

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