ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

小林秀雄全集第25巻「人間の建設」より「批評」

2007年04月06日 | 書評
批評

小林秀雄が自分の職業である批評について、常識的な纏めを行っている。
「批評文としてよく書かれているものは、皆他人への賛辞である。批評とは人を誉める特殊な技術である。」
「ある対象を批判すると言うことは、それを正しく評価することであり、正しく評価することはそのあるがままの性質を積極的に肯定することであり、そのために対象が他のものとは違う性質を明瞭化しなければならない。」
「論戦に関して、批評的作品が現れ、批評的生産が行われるのは、主張の断念と言う果敢な精神の活動によるものである。」
小林秀雄を知っている人ならよくこんな綺麗ごとが言えたものだと驚くだろう。若いときは他人に仮借なき打撃を加えて今日の自分を築き、今日になって他人に対しては武装解除を要求するようなものだ。

『本』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 橋本治著「ひらがな日本美術... | トップ | 中野麻美著 「労働ダンピン... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む