ブログ 「ごまめの歯軋り」

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大阪府財政問題(3) 税収入状況-東京都との比較

2008年02月01日 | 時事問題
大阪府の歳入のうち税収入が減少している事が財政悪化の要因の一つと財務局は言っている。大阪府の税収入状況を大阪府のホームページより転載して示す。実質税収は平成元年から3年までは1兆4000億円ほどあったが、10年間ほどは1兆円前後で推移して、この3年は回復基調にある。昨年は1兆2000億円となった。ところが予算規模は昨日の記事に示したように右上がりで3兆円を越す勢いである。入りが少なくなったら出を制する以外に手はないはずなのに、何を考えているのか大阪府は歳出は増やすばかりであった。その差額を府債で補うと云う形であった。
ちなみに東京都の歳入・歳出は平成15年まで減少して6兆3000億円である。ただ幸いな事に税収入はこの5年間余り変化はない。このように東京都は税収入は堅実で予算規模を減少させてきた。ところが大阪府は税収入の減少にもかかわらず、予算規模を縮小しなかったのが問題であろう。東京都財政の特徴は歳入に占める税収入に比率が極めて高い事である。平成16年度で税収入/歳入総額は4.4/6.3=0.7である。大阪府の場合は0.9/3.0=0.3である。単位は兆円である。東京都の毎年の地方債は5182億円、大阪府は3000億円(平成16年)であった。最近は2500億円程度であるが。東京都の税収入比率は圧倒的に大きい。企業法人税が東京で集められることによるもので、これを地方格差という。


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