千田孝之のブログ「ごまめの歯軋り」

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読書ノート 柄谷行人著 「世界共和国へ」 岩波新書

2012年02月14日 | 書評
資本・国民・国家を超えて、カントの永遠平和の実現は可能か 第6回

序(6)
 国家社会主義の消滅とともにリバタリアン社会主義も魅力を失いかけている。ソ連も嫌だけど赤軍派も暴力的でいやだということだ。国家社会主義の消滅とともに福祉国家資本主義もお払い箱になりそうだ。リベラリズム(グローバル資本主義)の独りがちで、世界を席巻しているのが現状である。宗教的な原理主義がその空洞に付け込んだが、結局は教会=国家という古代の遺物に過ぎない。ノーム・チョムスキーが見出した4つの国家形態論は実は1848年のフランス市民革命後の構図でもあった。1848年の革命では国家社会主義運動もアソシエーショニズム運動も敗退した。そしてフランスのボナパルトとプロシアのビスマルクの福祉国家資本主義が勝利したといえる。イギリスの圧倒的な経済的ヘゲモニーに対抗するには、大陸は福祉国家資本主義を選択した。イギリスでも対抗上福祉政策は急速に進んだことはいうまでもない。国家資本主義で力をつけたフランスとプロシアが1870年晋仏戦争を起こし、勝利したプロシアはアメリカと組んでイギリスの自由主義帝国に対抗した。帝国主義時代は実質的1870年から開始された。日本はプロシアに倣って近代国家と産業化を成し遂げ、この帝国主義時代に参加する。晋仏戦争に敗れたフランスでは1871年パリコンミューンが起き、アソシエーショニズム最後の革命であったが、もろくも崩壊した。
(つづく)
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1870年 1848年 国家社会主義 国家資本主義 1871年 ビスマルク 国家社会主義運動 グローバル資本主義 チョムスキー 世界共和国へ
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