千田孝之のブログ「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

文芸散歩 蜂屋邦夫訳注 「老 子」 岩波文庫

2012年02月15日 | 書評
中国戦国時代の「無為自然」を説く思想書  第10回

第13章 「寵辱若驚 貴大患若身 何謂寵辱若驚 寵為下・・・」
寵辱に一喜一憂することはわが身に拘泥していることである。わが身に執着がなければ何の災難も恐れない。そのような人に天下の事を任せたい。(人材論、臣下論)

第14章 「覗之不見 名曰微 聴之不聞 名曰希・・・」
突き止めようとして分からないものを「一」としておく。名づけようがなく、形がなくぼんやりしたものは根源的な道に回帰する。これを「道の法則」という。(一の法則)

第15章 「古之善為士者 微妙玄通 深不可識 夫唯不可識・・・」
道を体得した士が持っている性質を述べよう。つかみどころがない、奥深い、深い、注意深い、慎重、厳かな、和やかな、素朴な、なんでも併せ呑む濁り水のよう。
(つづく)
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