ブログ 「ごまめの歯軋り」

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読書ノート 近藤誠 著作集

2013年12月16日 | 書評
医療界の常識を破るがん論争異論! 医療ムラの利益か患者の生活の質QOL重視か  第34回 最終回
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5) 近藤誠著「医者に殺されない47の心得」 医療と薬を遠ざけて、元気に長生きする方法(アスコム 2012年12月)(13)最終回
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心得43 「喜怒哀楽が強い人ほどボケない
サミエル・ウルマンの言葉に「年をかさねただけで人は老いない。夢を失ったときはじめて老いる」といいます。常に何らかの意欲をもっていないと人はみるみるボケます。いくつになっても泣きなさい・怒りなさい。好奇心を持ち続けると脳が活性化されていつまでも若々しく過ごせます。

心得44 「100歳まで生きる人生設計をする」
2052年には日本の100歳以上の人口は70万人になると予想されています。定年後から100歳までの人生設計を考えておかないといけません。それには健康、時代に合ったスキルを持つ、自分の人的資産を次世代に還元する、会社時代のことは忘れることです。

心得45 「いきなり進行ガンが見つかったらどうするか」
高年齢でいきなり進行がんが見つかったら、治そうと思わないことです。切除手術はお断りしましょう。抗がん剤治療も受けないことが肝要です。しかしバイパス手術など生活するための最低限の治療は受けましょう。

心得46 「ろうそくが消えるような転移ガンの自然死」
いっさい治療しなかった患者さんの自然死は、衰弱死というか餓死というか消えゆくような死に方でした。末期においても穏やかな「自然死」の最期を迎えるか、がんと闘って苦しみの上「がん死」するかでは天と地の差があります。
心得47 「リビングウイルを書いてみよう」
そのためには意識がなくなった状態でも延命治療を拒否するリビングウイルを書いて置きましょう。

(完)