医療に関する提言・レポートfrom MRIC by 医療ガバナンス学会(2011年7月29日)「放射線説明会を通じて」 坪倉正治 東京大学医科学研究所 より
去る5月15日から7月19日にかけて、相馬市及び南相馬市の依頼で、述べ約2500人の住民が参加した放射線説明会を行なった。そこで得られた教訓は、「放射線の問題に関して、不安な状況は各個人で異なる、個別具体的にじっくり相談に乗ること」であった。農業者か漁業者か、住むところは山間部か海岸部か、市街地か、仕事はデスクワークか野外か、肉体労働かなどなど個人の状況に応じて必要な情報は違うのである。質問の内容は、自分の畑で作った野菜は食べられるか、野菜や食物の線量を下げる洗い方や調理法、子供の登下校の際のマスクは必要か、窓を開けていいのか、室内の掃除の仕方、ヘドロの処理、エアコンのフィルターの洗浄、風の強い日は塵を吹き飛ばしてくれるので、洗濯や野外活動は大丈夫だという知恵、水炊きに近い料理で水を捨てるのが内部被爆をすくなくするという意見など、ノーハウなども紹介されている。どうしたらいいのかという具体的な被爆量を下げるノーハウが要求されている。
去る5月15日から7月19日にかけて、相馬市及び南相馬市の依頼で、述べ約2500人の住民が参加した放射線説明会を行なった。そこで得られた教訓は、「放射線の問題に関して、不安な状況は各個人で異なる、個別具体的にじっくり相談に乗ること」であった。農業者か漁業者か、住むところは山間部か海岸部か、市街地か、仕事はデスクワークか野外か、肉体労働かなどなど個人の状況に応じて必要な情報は違うのである。質問の内容は、自分の畑で作った野菜は食べられるか、野菜や食物の線量を下げる洗い方や調理法、子供の登下校の際のマスクは必要か、窓を開けていいのか、室内の掃除の仕方、ヘドロの処理、エアコンのフィルターの洗浄、風の強い日は塵を吹き飛ばしてくれるので、洗濯や野外活動は大丈夫だという知恵、水炊きに近い料理で水を捨てるのが内部被爆をすくなくするという意見など、ノーハウなども紹介されている。どうしたらいいのかという具体的な被爆量を下げるノーハウが要求されている。