ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

今日は祇園祭り鉾の巡行の日です

2008年07月17日 | 時事問題
asahi.com 008年7月17日7時59分
祇園祭山鉾ってなんぼ? 公益法人化で換算必要に
 「動く美術館」の値段はいくら? 17日に山鉾(やまほこ)巡行を迎える京都・祇園祭で、豪華な装飾品で飾った山鉾の財産評価が話題になっている。12月に新しい公益法人制度が始まり、山鉾の保存会も資産や経理の審査を受けるが、財産目録に山鉾が記載されていない例があるためだ。祇園祭山鉾連合会は秋にも、専門家の委員会で装飾品ごとの評価の目安を示す方針だ。

京都の伝統的産業の地盤沈下で祇園祭の開催も、公益法人方式に
京都の伝統的産業も昭和40年代から急速に衰え、旦那衆の町衆の力はなくなり、京セラ、ワコール、タキイの種、任天堂、島津、ローム、村田製作所、オムロン、堀場製作所、大丸などの新たな京都産業の援助を受けても、祇園祭の経営は難しそうです。観光の目玉ですので、京都市の運営に任せるべきでしょうか。いや役所の仕事にしてはいけない。民衆の手でやるべきなのだ。

読書ノート 養老孟司著 「養老訓」 新潮社

2008年07月17日 | 書評
養老先生が説く 老いの快適な生活 第3回
第二訓 「感覚的に生きる」

 若いときは言語的・思考的・概念的に生きてきた人も、老人になればその束縛から放たれ感覚的に生きよう。テレビの画面もひとつの見方に過ぎません。幸せな老後は定義は出来ませんが、感受性が大事です。

読書ノート 坂村 健著 「ユビキタスとは何か」 岩波新書

2008年07月17日 | 書評
身の回りのあらゆる物に番号をつけネットワークに接続するインフラ技術 第4回


1)ユビキタスコンピューティングとユビキタス社会の考え方 (1)

 現実の世界にある物と概念的な世界の情報とを自動的に関連付ける技術をユビキタスコンピューティングという。例えば在庫管理を入庫、出庫をコンピュータでやるとしても、アップデートな在庫は分らない。数ヶ月に一度の棚卸をする必要がある。リアルタイムな在庫管理をやろうとすると、物一つ一つに電子のタグをつけて、その発信する信号(アクティブであれパッシブであれ)を常時受けていればできるはずである。冷蔵庫のなかの食品管理もこの延長線上にある。ユビキタスコンピューティングの究極の目的は現実の世界のコンピュータによる認識と云うことらしい。空間の状態を空間中に配置した多くのセンサーによって認知する技術をセンサーネットワークという。いわば火災警報器の万能型のようなものだ。ごみの分別自動化も可能です。そこでまずしなければならないのが、ある物とある物は違うと云う区別です。そのための番号をつけることをユビキタスコード、uコードという。すべてのものに番号が付いていれば、その物に関する情報を保有するサーバーにuコードを送って、そこから最新の情報を得るのが基本的な仕組み(アーキテクチャ)だそうです。ユビキタス技術を特定の組織の中だけで使っている事例は既にたくさんあります。図書館、スーパー、流通センターなどですが、組織、会社、業界を超え、国を超えた共通の仕組みとして実現することが必要です。

文藝散歩 「宇治拾遺物語・十訓抄」 小林保治ら[校訂・訳] 小学館

2008年07月17日 | 書評
日本の中世に生きた人間の人生色々・男も色々・女も色々 第27回

宇治拾遺物語

夢を買う人の事

 備中国の郡司の子で吉備真備と云う若者がいた。夢解き女の許にいって雑談をしていた時、国守の息子が夢解きにやってきた。真備は奥の室で聞いていたところ、すばらしい夢であったので、国守の息子が帰った後夢解き女に頼んでその夢を買いたいと願い出た。国守の息子の夢を繰り返して話すことで夢が買えるのである。その後真備は学問に励み見出されて遣唐使となり、ついには大臣まで出世をしたという話。ちょっと頂けないストーリーだ。

自作漢詩 「炎暑殷」

2008年07月17日 | 漢詩・自由詩


夏日衣沾炎暑     夏日衣を沾し 炎暑殷なり

午天汗滴烈如     午天汗滴り 烈として焚くが如し

紅爐爛石悉焦土     紅爐石を爛らし 悉く焦土
      
赤帝煎沙生火     赤帝沙を煎って 火雲を生ず

●●○○○●◎
●○●●●○◎
○○●●●○●
●●○○○●◎
(赤い字は韻:十二文 七言絶句仄起式  平音は○、仄音は●、韻は◎)
(平仄規則は2・4不同、2・6対、1・3・5不論、4字目孤平不許、下三連不許、同字相侵)