株式会社パワーランド社長のブログ

日々変化する内外の経営・経済・社会環境に対し、自分の意見を適宜適切に表明したい。もちろん社業の宣伝も行います。

株式会社パワーランド

2013年08月30日 | Weblog

最近マンションについて色々考えることが多くなっています。分譲マンションの売れ行きが絶好調という報道に接し・・・かつては、それは景気がいい話だと自分のマンションではなくても喜んだものでしたが、本当に喜んでいいのかどうか最近疑問を持ち始めたのです。

昔は、マンション住まいは10年から15年位にして、最終的な住まいは戸建て住宅だ、というのが住宅観だったのですが、中央区佃の旧石川島播磨重工業(IHI)の広大な工場跡地に超高層マンション「大川端リバーシティ21」が建ち始めた頃から、マンションを終の棲家と考える風潮が盛んになり、今では規模を問わずどのマンションもすっかり終の棲家として認識されています。そしてその分、設備も終の棲家にふさわしい高級なものになっているのはご承知の通りです。

しかし、それがドンドン古くなってメンテナンスに手間がかかるようになり修繕積立金の取り崩しがひっきりなしに行われるようになると・・・喜ぶのは、管理会社だけ 大規模修繕や建て替えの合意形成作業は、居住者の高齢化と相俟って円滑に進みません マンション建て替え円滑化法という法律があっても・・・高齢者は、「もう面倒くさい、このままでよい、建て替えなど考えたくもない」と思いながら、本当に死んじゃって相続問題に発展しているのをみると、私も68歳だから健常ですがよく分かるのです

マンションの本来の住まいの形は、賃貸借であるべきなのではないか と思ったりするのです。賃貸借だと、住んでいる人は家賃と僅かな管理費と自分の水道光熱費を支払うだけでよく、所有者が支払うような固都税や臨時修繕積立金(修繕積立金の追徴)も不要だし、無償の管理組合役員を引受けたりしなくて済むし・・・などと、高齢者が考えることを私も歳相応に考えたりします 築30年以上のマンションは、賃貸借に切り替えてそのまま死ぬまで住ませて上げるような篤志家(法人)が現れないものでしょうかねえ

コメント
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