専修大学附属高校柔道部OB・OG会

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中村K太郎-9/24Giグラップリング2007ジャパンオープントーナメント観戦記

2007-10-14 00:48:42 | 中村K太郎
こんにちわ、S63度卒業生の桐谷です。
今日は先月24日、北沢タウンホールで行われた組み技格闘技の大会、
Giグラップリング2007ジャパンオープントーナメントにおいての
我らが専大附校柔道部OBのプロ格闘家、中村K太郎選手の大活躍について
報告させて頂きたいと思います。

この大会のおおまかなルールは、打撃ナシで試合時間は7分1本勝負、
勝敗は絞め技、関節技による1本勝ち、時間内に1本が決まらない場合はポイント
(立った状態で相手を倒すことや寝技で有利な態勢を取る事により獲得)判定、
ポイント同点の場合はペナルティ(試合の膠着を誘発すると与えられる)が少ないほうが勝利、
ペナルティも同数の場合は、レフェリー判定によって勝敗が決定する
というものです。

参加選手は北海道、関東、関西、九州の各地区の代表4名に
実績のある推薦選手(中村選手も)を加えた8名で、
その8名によるワンディトーナメントとなります。

私は大会の概要など全く知らなかったので、観戦前に情報を入手しようと
本屋にて格闘技雑誌を立ち読みした所、大会が体重無差別で行われる事や
中村選手と並び優勝候補と目されているクリスチアーノ上西選手とはかなりの体格差がある
という事を知りちょいと不安を抱えつつ、私の同期の井藤君、田守OB会長らと会場へと向かいました。

会場内へと入ると、グッズ売り場にK太郎Tシャツが山積みに…
こんなにさばけるのか?と別の不安が胸をよぎりました。

そして試合開始、中村選手の第1試合は北海道ブロック代表の本間選手。
見た感じでは体格では中村選手が一回りリード、実績でもリードしており、
まず負ける事は無いだろうとは思いましたが、
柔道の試合で私も経験した事ではありますが、初戦は硬くなりがちだから
慎重に行くのかな?と考えていたのですが、終始相手を攻めまくり、
最後は側転しながら相手のバックに回り裸絞めで鮮やかな1本勝ち、
さらに1回戦だとゆうのに試合後マイクをとりマイクアピール。
決勝まで行けないと思うので先に言わせてもらいます、好評発売中のK太郎Tシャツを買って下さい。
というような内容のアピールでしたが、本当に余裕が無い人がそんな事を言える訳が無いので
かなり自信があるのだな、と感じられて頼もしく見えました。

続く準決勝の相手は柔術黒帯の推薦選手、渡辺直由選手。
1回戦は相手を巧みな寝技でコントロール、最後は三角で1本取っており、
中村選手も少してこずるかとも思いましたが、開始わずか四十数秒で裸絞めでアッサリ秒殺。

心配性のオジさんの不安をアザ笑うかの様に快勝しました。
そして試合後にまたTシャツを買ってくれとマイクアピール、
中村君には対戦相手よりもこちらのほうが手強く感じていたのでしょう、
帰りに1枚は買っていこうと考えました。

そして迎えた決勝戦、逆サイドから上がってきたのは下馬評どうり
推薦選手クリスチアーノ上西選手。
観戦前はこんなデカ物とやるのかと心配していましたが、
初戦と準決勝の内容を見る限り、あまり自分から仕掛けず相手のタックルを
がぶって上になりポイントを稼いでいく消極的な戦法でしたし、
極めの力もあまりない様に思えましたので、中村選手が負ける要素はまったくあるめいと
やっと安心して見る事ができました(初戦から何一つ心配する必要などなかったのですが…
だから私は馬券買ってもいつも外れる訳ですわ)。

試合はやはり上西選手が見るような形で、中村選手も体格差があるだけに
前2戦のようにすんなりと寝技には持ち込めませんでしたが、
中盤にタックルでテイクダウンに成功、さらに惜しくも1本はとれませんでしたが
裸絞めを極めかけ、ほぼ相手に何もさせず大差のポイント勝ち、みごと優勝しました。

結果、振り返ってみると、中村選手の力が一枚も二枚も上、
勝つべくして勝ったという内容でしたが、ただ勝つだけでは無く
多くのファンの心もつかんだ様に見えました。
その証拠に、帰りにTシャツを2枚買って行こう(白と黒二色だったので)と思ったら、
山積みだったのが残り数枚、ましてや黒はLサイズが売り切れ、となっており、
帰り際に買っていった人がかなりいたのだろうと想像できました。

また、試合中も中村選手がバックを取っただけで大きなどよめきが起きていたのは
見る側に彼の裸絞めが必殺技として認識されているあかしと言えるでしょう。
今回の会場は300人も入らない小さなハコでしたが、相手の後ろに回った時のどよめきが
地鳴りの様に聞こえるような大きな舞台、
その舞台が金網の中なのかリングの上なのかはまだ分かりませんが、
メジャーな大会でもっとたくさんの人に中村選手の素晴らしさを見てもらえる日は
近いのではないかと思わされる一日でした。