Senboうそ本当

広東省恵州市→宮崎県に転居。
話題は波乗り、流木、温泉、里山、農耕、
撮影、中国語、タクシー乗務、アルトサックス。

人と人との距離

2017年02月17日 | 空車&珍走&迷走

タクシー乗務もいよいよ1年を超え、お乗せするお客さんの中に ぽつりぽつりと顔馴染みの方もできてきました。月見が丘の住宅地にお住まいの40歳ぐらいの奥さん。今までは明るい時間帯のご利用ばかりだったのですがこの夜の目的地は街中の飲み屋街。こちらは何も詮索してませんが車中でこんな話を聞かせていただきました。

今向かってるのは同級生の女性が経営しているスナック。彼女は最近その店でアルバイトを始めたそうです。
こういう水商売は初めて。彼女の前に勤めていた若い女の子が辞めて、次の子が見つかるまでのヘルプというかたちです。旦那さんも公認。最初同級生から誘いがあった時に「一時的なヘルプという条件で、もし旦那がOKなら」そう言って返事を保留にしたそうです。旦那もその同級生と顔見知りなんですがまさか旦那がOKするとは思ってませんでした。彼女の容姿ですが「色気」というものはあまり発していません。化粧負けする体質だそうで、普段は薄化粧しかしません。髪型にもあまり頓着ないようで後ろに束ねてヘアバンドでまとめているだけです。夜だったので詳しくは確認していませんが、この日の服装も飲み屋に出勤するにしてはちょっと地味な印象です。だから恋愛対象という路線ではなくて、穏やかな空気をまとった話し相手という感じ。寛いでお酒を飲みたい時はもってこいの女性です。
同級生には「気が知れているからやりやすい」と喜ばれているそうです。若い子は「急な用事」とか言って簡単に仕事に穴を開けてしまいます。「早く次の子を探しなさいよ」と催促するそうですが、話しぶりから察すると本気で困っているという感じではありません。

詳細は知りませんが彼女は昼の仕事でも接客の場面があるそうです。スナックで勤めていたら顔見知りのお客さんが来店する可能性もゼロではありません。実は店に初出勤した日のお客が まさにその顔見知りの客だったそうです。はたして相手が気づいていたかどうかは不明です。服装も違うし、髪型も変えていますし、店内の照明もずいぶん違う。もちろん正体がバレたところで何も後ろめたいことはありません、だけどよりによって初出勤の日にこんなニアミスがあるとは。

私の印象ですが、宮崎市内で暮らす人の6割ほどが地元出身で2割が宮崎県の他のエリア、残りの2割が他県出身というバランスじゃないでしょうか。だから「建築業界の勉強会」なんかで200名集まると必ず1人2人は同級生が見つかる。私も2年前こんな経験があります。隣町の青島にある「鳥萬(とりまん)」という小さな焼き鳥屋で飲んでいて 「あんたアパートは見つかったの?」 まだ私が宮崎に来て間がない時のお店のご主人との会話です。私がビーチまで徒歩10分で行ける格安物件を見つけたこと、隣室は居酒屋を経営しているKさんが住んでいる なんてことを説明すると 「そうなの?Kが一人で暮らしてるの?」 鳥萬のご主人はKさんを若いときからよくご存知だったのですが 最近は奥さん子供と別居しているという話は知らなかったそうです。


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