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世阿弥 読す

2016年10月19日 | 読書記
世阿弥 花と幽玄の世界           白洲正子著     講談社刊

30歳の「お能」と54歳の「世阿弥」では思考の深さが断然異なるように感じました。
世阿弥の二曲三体に感じ入りました。
二曲とは舞と歌、三体とは老体、女体、軍体です。
この三つが物真似の基本型で、舞と歌が渾然と解け合い,三体の上に写された後、
さらに二曲と三体が融合する事で理想的な形ができます。
老体は、閑心遠目(かんしんえんもく)。老人の身体の構え方で、
のどかな気持ちで遠くを眺める感じで立てばよいという意味です。
女体は、体心捨力(たいしんしゃりき)。
内に力を秘め、外は捨てるという意味です。
軍体は、力体心砕(りきたいしんさい)。
力を主体に、心を砕くという意味です。
軍体には、二つの用風があります。形は鬼だが心は人である「砕動風」と、
心も形も鬼である「力動風」です。
さらに一歩進んで二曲三体の綜合ともいうべき「天女之舞」の乗楽心(じょうがくしん)が
自由な境地を現します。
これこそが「舞を舞い舞に舞われる」境地なのです。
仕舞の稽古を始めたばかりの私にも
遠い遠い目標が遥か彼方に見えた様な気がします。
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