つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

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いつ終わるのかな?

2006-09-20 23:59:18 | ファンタジー(異世界)
さて、何巻まで出てたっけ? とか考える第659回は、

タイトル:黒曜宮の陰謀(グイン・サーガ21)
著者:栗本薫
出版社:早川書房 ハヤカワ文庫(初版:S60)

であります。

百巻越えちゃったけど終わる気配が全然ない(らしい)、ハヤカワの顔です。
自慢じゃありませんが、ケイロニア編以降は飛び飛びでしか読んでいません。
マジで終わるんかいな……これ。

主人公は豹頭で記憶喪失の超戦士グイン。
当初は、義理堅くてパワフルで計算高いパーフェクトヒーローのグインが、謎の国ランドックを探して各地を放浪するというヒロイック・ファンタジーでした。
しかし、サブキャラの台頭や、各国の枝話の増加に伴って話は大河ドラマへとシフトし、主人公だった筈のグインはいつの間にやら外伝担当に……。
(ここらへん、カムイ伝とよく似ている)

そんな脇役街道まっしぐらだった彼が久々に表舞台に復帰するのが、『ケイロニア編』(19~24巻)です。
グイン・サーガはおおむね五巻セットで一つの編を構成しているのですが、私的にはこれがベスト。
北の大国ケイロニアを舞台に、グインの異例の大出世、皇帝アキレウス暗殺の陰謀、グインの親友マリウスの恋物語等、物凄い数のエピソードを盛り込んだ娯楽巨編です。

で、その内の一冊である本巻ですが、めでたく百竜長になったグインが皇帝暗殺の陰謀劇にケリを付けます。
見所は、腹に一物抱えた連中の告発合戦と、最後の最後に裏技二連発で一同をシメるグイン!
外伝に追いやられてた間に鬱憤がたまってたのでしょうか? 妙に生き生きとツッコミを入れ、都合の悪い質問は沈黙と重々しい台詞で封殺、越権行為としか思えない行動を繰り返して一気に事を収めます……本当に面白い。

グインのことばかりですが、サブの方々もいい味出してます。
お気に入りは皇帝の腹心・アンティーヌ侯アウルス。
どこの誰が相手でもタメ口で、一度決めたら皇帝相手でも自分の意志を貫き、よく解らないことは全部運命神ヤーンに押しつけるグインが珍しく逡巡した際、最後の一押しをしたイカスじーさまです。
(ちゃんとグイン暗殺も視野に入れてるしね。食えない人だ……)

陰謀劇の他にも、地味に頑張るトール君の活躍があったり、微妙な立場にいる魔導師ヴァレリウスとグインのファースト・コンタクトがあったり、マリウスが心の恋人イリスに自分の正体を明かしちゃったりと見所満載、非常に美味しい巻でした。

長~いシリーズの内の一冊だけ紹介するというのもなんですが、オススメ。
ずっと読んでる方に、ちょっと書庫から掘り出して読んでみて欲しい一冊です。
グインが『エネルギー』って単語を口にしたのだけは引っ掛かりましたが……。(笑)

(※おわびと訂正。
大いなる記憶違いをしておりました。
マリウスが自分の正体を喋っちゃうのは次の二十二巻です……すいません)
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2 コメント

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これ1冊だけ読んで、 (てくり)
2006-09-28 20:51:31
わかるかな?

だったら、1冊だけ読んでわかる第1巻が

私的にはお勧めかなー。

おまけで2巻、せいぜい3巻まで。



最近、グインがバシバシ登場してますよ。

それは外伝にしておけ、というような内容ですが。



ここまできたら、最後まで付き合う覚悟が

できています。

さすがに (SEN)
2006-09-29 01:49:05
前後関係とかは不明でしょうね。

ま、個人的にオススメな『ケイロニア編』の中の当たり

の一冊ってことで抜き出してみました。

一巻の頃はモロにコナン・ザ・グレートでしたね。

タイガー・マスク? な~んてツッコミもありました。



『例のあの人』と対面後、主人公の自覚が戻って来た

のでしょうか、グイン先生?

逆に外伝はナリスの世界になってるみたいですね。



その覚悟でローダン・シリーズも!

私は一冊も読んでなかったりしますが……。(爆)

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